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2013年 06月 13日 ( 1 )

Talk & Hear




ずっと悩んできた。
自分の言葉を伝えるために。
相手の話を聞くために。
苦しくても、悲しくても、虚しくても、
やめられなかった。
どうしても知ってほしかった。
どうしてもわかりたかった。
自分のことも相手のこともわからない苦しさが、ずっと私を焦らせていた。


心理療法の授業の先生に聞いた。

「私の言っていることが響いているようには思えないんです。
 相手が自分の中から出てこないんです。
 そういうとき、わたしはどうすれば、その人の話を聞くことができますか?」

先生は言った。

「話すんだよ」

「ほうっておいたら、私は自分の話しばかりしてしまいます。」

「それでいいんだよ。話すんだよ。話して話して空っぽにして、相手の言葉聞くんだよ」

空っぽじゃなきゃ、相手の言葉なんて聞けない。
自分が吐き出せば、相手もこれくらい吐いていいんだって幅がわかる。出てこれるようになる。
聞くっていうのは相当難しいんだよ。簡単じゃない。




自分が間違っているんだと思っていた。
話してばっかりいることで相手を打ちのめしているんだと思っていた。
きっとそれも間違ってない。
でも、話すことは別に、悪じゃない。
だって、私が相手に求めていることだって、そういうことだもんな、そういえば。

何年か前、話して話して話して、それでも言葉が返ってこなくて、
それが悲しくて突き放してしまった人がいた。
でも、思えばその人は、離れた後に何度か私に近づいてきてくれていた。
私は自分の悲しみで手がいっぱいで、またその人を突き放してしまった。

あの時は、理解できなかったけれど、
彼はもしかしたら、初めて自分の中から出てきてくれていたのかもしれない。
その信頼を、私が傷つけてしまったのかもしれない。
あの時は、理解できなかったけれど。
ごめん、って思っても、今は届かない。
祈るくらいしかできない。
次があったら、もし次があったら、うまくできますように。
「わかるよ」って言う相手じゃなくて、「わからないけど、一緒にいるよ」って言える相手に、なれますように。



「ほかの人に吐き出して、その人に向かっていくっていうのでも、方法としては有効ですか?」

「有効だよ。でも、良い相手を選ばなきゃだめ!」





ばれてた!
by mouthes | 2013-06-13 14:30 | footmarks