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皆殺し文学はやめだ

by mouthes

不覚

落ち込んでいる。
すごくわかりやすく落ち込んでいて、頭はやけにすっきりしている。


最近友だちが良い日記を書いているものだから、羨ましいと思った。
あたしはずっと人のことを羨ましいと思ってきた。
褒められている人。好かれている人。
笑わせてくれる人。ドキドキさせてくれる人。
みんなが輝いて見えた。みんなになりたいと思ってきた。
そして、真似をしていればいつかはなれると信じていた。
無意識だったからこそ、迷いもなかったし、あたしの中でそれは絶対のことだった。


でもある日それに気付いたら、
そんなことをしている自分はなんだか滑稽で仕方がないと思ってしまった。
決して無駄ではなかったと思う。
それどころか、あたしにはなくてはならないことだったとすら思う。
でもやっぱり、あたしがなりたかったのは「その人」であって「その人の真似をしている自分」ではなかったから、いつまでも真似をしているわけにはいかない。
だから真似をするのはやめた。

本質に目を向けたことは、きっとただの一度さえなかった。
雰囲気や言葉端に固執して、「あんな風に」なりたい、と思ってきたに違いなかった。
だから知ってしまったんだ。
本質では、「いい人になりたい」などと思っていたのではないということを。
あたしはただ単純に、当たり前のように人から好かれたかっただけなんだ。

もしあたしに善良さというものがあるなら、それはただあたしのためだけにある。
そして狡さや妬みによく似ている。
そのことはきっと、身近な人たちを不可避に責めたりがっかりさせたりしているだろう。
そんな回りくどいことだけではなくて、
あたしが狡いから、あたしが自分のことしか考えていないから、
あたしは軽蔑される。
それを、あたしは悲しいけど仕方のないことだと思う。
どうにかしたいなあ。
そうか、それが問題だ。
どうにかしたいけど、今の自分では真実味に欠けてしまうからいけないんだ。
そうだ。
変わっていこう。
by mouthes | 2008-11-11 11:56 | moments!