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皆殺し文学はやめだ

by mouthes

不良少年とキリスト

さようならいとしいひと。
さようならあたたかなおもいで。



春過ぎて、夏まっさかりだというのに出会いと別れに付き纏われているわたしです。

誰かを許したり、自分を受け入れたりすることがこんなに難しいなんて。
あたしは誰かを許した気になったり、
自分を受け入れたつもりになったことはあっても、
本当の意味でそうしたことはなかったんだ。
遠くのほうを見てバランスをとったり、
うまいこと気を紛らわしたりしながら、
なんとなくやり過ごしていたんだ。
そう気付かされた。

ずっと腹がたって仕方なくて、
でもそれは他の誰でもないあたしの罪のせいで、
あたしは腹が立つのも忌まわしいのも全部忘れて許すことでしか、
真っ当に関わることが出来ないんだ。
あたしはとても矮小で弱いから。
みんながきっとそうだから。

あたしが何より悔しいのは、
一番心に留めておきたかったことを、いつの間にか心の隅に追いやっていた自分だ。
人に言われるまでもなく、初めから自分で気付いていたのに、
怒りを正当化して、人を憎んでいた。

なにもかも許そうと思ったら、
なんだか体の力が抜けて、
悲しいやら空しいやら、
眠たいやら悔しいやらでどう頑張っても力がでない。
頑張る気力すらでない。

何がこんなに悲しいんだろう。
がちがちに怒りで固めたその中身が悲しみだったのかな。
ずっと傷ついてきたとか、ずっと虐げられてきたとか、
そういう勘違いが、
早いとこからからに渇いてかさぶたになってきれいな皮膚にもどるといい。
生まれたばかりの皮膚に。
by mouthes | 2008-07-22 17:27 | moments!