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皆殺し文学はやめだ

by mouthes

素晴らしき世界

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藤田和日郎先生の最新作が、ついに、今日、



発売されましたっ!!!!!!!



なんて素晴らしい作品なんだろう!
ドキドキが、ワクワクが、ズキズキが、ポロポロが、ウニャウニャが、
一気に胸に押し寄せる!
この一巻の始まりから終わりまで止まらない感動!
キャラクターたちの鼓動!
漫画に込められた作者の凄まじいまでの衝動!

ああでも絶対伝わらない。
主人公の情熱や、少年漫画の王道っぷりに感動してるわけじゃないこと。
台詞まわしや世界感の巧みさに驚かされているわけじゃないこと。

心を、魂を揺さぶられたのでなければ、
絶対にわかり得ない、語り合うことすら出来ない。
お金があっても、才能があっても、顔がよくても足が早くても、
そしてそうでなくても、
この感動だけは、この感動がなければ!




長々と能書きを垂れましたが、
私は今日実りの多いおしゃべりに恵まれたので、
とても気分が良いのです。
おおくまさんにいろんな本を薦めてもらっていまから胸がどきどきする。
素晴らしい出会いの予感。
こんなことは滅多にないのです!


ちなみに上の絵は、曽我蕭白による「群仙図屏風」の一部。
この方、円山応挙と同時期にまったく正反対な画風で登場し、
それから長い間世間に相手にされなかったらしい。
それでも自身満々に「画を学びたいなら俺に習え、絵図を学びたいなら応挙の元へ行け」なんて言っていたらしい!
圧倒的な写実で絶対の支持を受けていた応挙への嫉妬も交えながら。
そして幾百年を経て対等に認められたわけですが、
ありありとした自信の裏で認められないことに拗ねている蕭白のことを思うと、
ついつい共感してしまいます。
スタンダードになりたいのに異端として認められることの複雑さね。
ただスタンダードでいるだけじゃ満足できないのよね。
そういうところが根っからの異端だという。

だという!

あーエレ片聴きたい。
そういえばさっき麒麟の川島さんとすれ違ったよ!
ってみおさんに電話しようと思ったら繋がらなかったので書きます。
日記は終わりに近づくほど、取り留めがなくなるのでした。
by mouthes | 2008-06-18 20:58 | moments!