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皆殺し文学はやめだ

by mouthes

ぼんくら色

今日美術室でほんの10分ほどで描いた水彩画は、結構よかった。

歌うたいや芸術家に憧れたことはほとんどなかったけれど(ほんとだよ)、
今日は「こういう絵を描いて暮らしていけたらいいなあ」なんて思った。

それほど、満足のいく絵だったのん。


感情と色彩の話。

ゴッホは感情を色彩で表すことにこだわりを持っていた。
私も、結局感情は言葉では表せられない気がしている。
いつだってひとつじゃあないもの。
ひとつの出来事に「嬉しい」と思っても、「悲しい」と思っても、「悔しい」と思っても、
そんな簡単な言葉には収まらないもやもやと湧き上がる激情が大半を占めるわけで。
ゴッホはそれを誰かにわかってもらいたいがために、いつまでも色彩を重ね続けていたようだし。


そんなことを考えながら気ままに色を置いていくと、
不思議とからの器に水が張っていくかのようにからだが満ち足りてくる。
どこで終わるのかわからないまま紙の上で筆を泳がしていると、自分が色の中で漂っているような気になる。
「色の世界」に溶け出していくような感じ。

あー、これが職業になんないかなあって思うんだ。

残念なことに、あたしはどこまで溶け出したとしてもぼんくらの色なのだけど。
by mouthes | 2007-02-20 23:27 | footmarks