皆殺し文学はやめだ

by mouthes

強い色

君が喫茶店で、何を頼もうか迷う
手のしぐさが好きだった
目を伏せるから
眉を寄せるから
唇を触るから
低い吐息を漏らすから

いつも一瞬
そう一瞬
決めたときに君の眼は強い色を宿すだろ

決めることは怖い

奪われる心配がないから
全てを与えるつもりで
君が奪ったものをすべて
施しに回そうよ
それが君のものじゃないって
みんな知ってるよ

いつも一瞬
そう一瞬
すべて手放したときに君の眼は強い色を宿すだろ

決めることは怖い
覚悟が足りないから
見る前に飛びたいから
でも見なくても飛べるよ

夜が明ける前に窓越しで見た赤
日が沈む前の閃光のような赤
ふと顔をあげたときにだけ見える赤
あの色だけを知ってる
あの色だけを知ってる
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by mouthes | 2014-04-13 21:13 | words