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皆殺し文学はやめだ

by mouthes

映画を観るとき、音楽を聴くとき

高校生の頃、映画や音楽は自分の知らない世界だった。
ひとたび映画を観れば、真新しい世界の知識にどっぷりつかっていつまでだって楽しめた。
どんな映画でも。音楽も一緒。

多分長かった受験期に、
そういうものから遠ざかっていたせいで、
映画や音楽が自分の中で求心力を失っていった。
眠りに落ちるまでの時間を埋めるために映画を観て、通学時間をやり過ごすために音楽を聴く。
まさしく娯楽の一つでしかなくなっていった。

でも、時間なんか、テレビでもマンガでも昼寝でもつぶれる。
わざわざ高いお金を払って映画や音楽を買う必要はない。
遠ざかっていく人がよくいう、「時間がない」っていうのは、「必要を感じてない」ってことだと思う。

今年、年内に100本という目標を立てて、
達成までの道のりも佳境に来たけど、
いまだにあの感覚が戻らない。
論評とかじゃなくて、
本当に映画が観たくて、音楽が聴きたくて、
興奮したり酔ったりやられたり怒ったり、そういう情動が戻らない。
やだ。
この変化が、良いものじゃないってわかってる。

映画や音楽が娯楽じゃなくて、
人間に影響していくコミュニケーションの手段だってことを知ってるよ。
そういうものの影響を受けてきたよ。
そういうものを求める姿勢を、取り戻したい。
by mouthes | 2011-08-31 14:11 | footmarks