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皆殺し文学はやめだ

by mouthes

そごそご

なんて、政治的なことを書いてみたそばから、落ち着かなくてしかたない心根。
だって、語るに足る知識がないことも自覚してるもん。

自分の語ってる言葉と、実感があんまり結びついてない。
齟齬ばかり。齟齬しかない。
情報が出入りするたびに、思い違いに気づくし、世の中の実像はいつだってあたしの想像をはるかに上回る。
そんなことの繰り返しで、ほんとのところは全然わからんと腹を括りたくなる。



でもそこで居直ってもしかたないし、何より、政治や思想、それにまつわる歴史って、
「知っている人だけが知っていればいい」類の話じゃなくて、
全員が情報を共有して、その上で自分の足場を決めていくために必要なものでしょ?

もう、「考えたくないから知らない」って言い続けてたら、永遠に誰かを虐げ続け殺し続ける仕組みの中で生きていかなきゃいけないところまできてる。
マックやナイキやユニクロが当たり前のようにある社会に生きて、そこに無関係ではいられないよ。



って思うけど、あたしだって今だけ深刻ぶってるだけなのかもしれない。
疑念や居心地の悪さは、何をしてもついてまわる。もうずっと長い間、それだけが変わらない。
そんで、この居心地の悪さを解消してくれる人や物にすがりつきそうになって、ガッついて、失う。
つい今し方読んだ、雨宮まみさんの記事の一節に心を貫かれた。


「心をそのまま人にあげたり、それを受け取ったりするやりとりがこの世にはあるってことです。やり方を間違えればそれは暴力になる。欲しがっていない人に心を押しつけ、断りの文句を言わせ、傷つけさせるってものすごい負担でしょう。愛情はうつくしいどころか、暴力です。それを、暴力にせずに、ただ心をそっと差し出すように渡せる人がいる。その違いは、なんなんだろう。私はもう、暴力によるコミュニケーションはしたくない。」


私はまだ、暴力から抜け出せない。
暴力の持つ熱と衝撃に魅せられたままで、無暗にまねばかりしてしまう。
一生このままなのかな。いやだな。
あたしだって暴力なんてイヤだと思うよ。
でも、まだ、できない。
自分の中の頑なさが、いつも暴力を引き起こす。

年を取れば、大人になれば、しなやかになれるのかな。

わからん。
by mouthes | 2010-02-02 13:46 | footmarks