皆殺し文学はやめだ

by mouthes

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あなたに初めて会ったとき、私の自我はまだアメーバのようでした。
硫酸の中で生まれた微生物のように、ぐつぐつと煮えかえる自意識にもまれながら何とか形を保っているのが私でした。
外気に触れるだけで傷つき、自分自身の毒に痛みながら、
ふとたどり着いた場所であなたに出会ったのでした。
辛抱強く私の話を聞きながら、誠実に答えてくれたあなたに、
私は憧れるようになりました。
あなたに形をもらったのだと、大げさに言うこともできます。
「あなたのようになりたい」と、今も素朴に思っています。
自分ではないものを、自分よりも大切に思うことができるあなたが、私はだいすきです。

私が大人になるこの道に、あなたがいてくれてよかった。
あなたを失うことがなくてよかった。
いつだってラブレターのような言葉を書き連ねてしまいますが、
そんな薄っぺらなものじゃないんだよ。
切実でもないんだよ。

あなたへの想いは確かで強い信愛の念に貫かれています。
あなたが私に示してくれたものに。
だから、私はあなたに不安を感じることはありません。
あなたに求めるものは何もないからです。
私はもう十分にもらいました。
これ以上はないでしょう。

そういう人が一人いる私の人生は、もはや勝ち戦なのですよ。









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by mouthes | 2014-09-10 13:31 | footmarks