皆殺し文学はやめだ

by mouthes

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有頂天

君の心の扉をたたくのは、いつも僕さって考えてる!






いろんなことがあって、最終的には浮かれている。
ひとつずついろんなことが片付いて、この春大学を卒業する。

3年前あんなに好きだったあの人と、
大好きだったけど物別れになってずっと後悔していたあの人と、
最近仲直りした。

久しぶりに話した。
変わらないんだよね、話すことも、話し方も。
変わったところはあるけど、すごく些細なことも覚えてるから、時間が経ったことが分からないんだよ。
一緒に観た映画も、飼ってる犬の名前も、きっと言った場所も、話したことも覚えてる。
何を話してもすぐわかる。
お互いに。

懐かしかったなあ。




でも、なんてタイミングが悪いんだろう。
この人とは相性がいいのに、いつもタイミングが悪いなあ。

浮かれるほど好きな人がいるんだ、今。
好きな物も感じ方も全然違うけど、好きな人がいる。
その人に会えると思うと、楽しみでしかたないんだ。
他の誰より。




あんなに好きだったのに。
あんなに苦しかったのに。
時間が止まったようだったのに、なあ。




この気持ちを音楽に閉じ込める。
大切なものにしよう。
大事にしまっておこう。







”Center of Universe”

1. ドアをノックするのは誰だ?/小沢健二

2. 8823/スピッツ

3. Sunday People/スーパーカー

4. モーニングコーヒー/モーニング娘。

5. 日の出の日/中村一義

6. やわらかな日/斉藤和義

7. バンザイ~好きでよかった~/ウルフルズ

8. BABY BABY/銀杏BOYZ

9. キラーチューン/東京事変

10. 1/2/川本真琴

11. CIDERが止まらない/かせきさいだぁ

12. ハレンチ/岡村靖幸

13. 相合傘/はっぴいえんど

14. また逢う日まで/SOUL FLOWER UNION

15. そして最後にはいつもの夜が来て/曽我部恵一BAND
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by mouthes | 2014-01-29 15:22 | So Fun
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圧巻のトニー・ケイ。
「私に思想はない」という言葉がどれほど真実かはわからないけど、
この人の人間を見る目は、やさしい。

トニー・ケイの作品は、ほかに「アメリカン・ヒストリーX」という映画しか観たことがない。
あの映画もすごかった。



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”ネオナチのカリスマ”だった兄をもつ少年が、黒人の校長にある課題を出される。
それは自分の兄についてのレポートを書くこと。
タイトルは「アメリカン・ヒストリーX」。
人を殺して入った刑務所から出所した兄の変化を読み取ることで、
アメリカにある差別と暴力が見えてくる。


当たり前のようにある差別、搾取と排除。
自分の目線で相手を理解することの難しさ。
一人で生きているつもりが周囲に守られていて、守りたかったものを守れない苦しさ。

こんなに人の心をえぐるのに、この映画は誰にも感情移入していない。
すれ違うことや、傷つけてしまうことに理由はない。
みんなわけもわからず生きて、わけもわからず死んでいく。
もっと良くなりたいと、それだけを願って。



「デタッチメント」の深度は、「アメリカン・ヒストリーX」のさらに上を行く。
もっと良くなりたいと願っているのは、どんな生い立ちのどんな年齢の人でも変わらない。

主人公、ヘンリー(エイドリアン・ブロディ)は倒れかけた学校を再生するための臨時職員として雇われる。
彼が持つのは英語の授業だ。
生徒たちとぶつかるのではなく、なだめすかし、言い諭しながら、自分自身と向き合わせる。
爆発しそうな感情は、誰かにぶつけて解消するべきじゃない。
自分と向き合うことで、「今よりももっと良くなれる」、そう信じてる。

同僚とも、家族とも、生徒とも、深入りはしない。
深入りすれば傷つくし、傷つけられる。
何かを期待すれば、裏切られたときに相手を呪ってしまう。
愛そうとすれば憎んでしまう。
「今よりもっと良くなる」ためには、深入りせずにできることだけをすればいい。
期待も失望もしないやり方が、継続には必要だと信じている。

ヘンリーは、自分の感情を語らない、語ることができない。
彼がかろうじて語ることができるのは、仕事のことだけ。
そして仕事について語ることで、彼は自分自身の心の奥を見つめることになる。



この映画といい、「BIUTIFUL」といい、
言いたいことが言えないということは、なんて悲しいんだろう。
人を愛したいのに愛せないということは、なんてさびしいんだろう。
そんな中で心が触れ合うということは、こんなに暖かく輝いているんだろう。
血と、痛みと、悲しみが、やさしさを指し示す。







今日も、がんばれよって、言ってるよ。
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by mouthes | 2014-01-26 17:12 | Movies&Books
まっすぐな道を通っている時、すごく気分がいい。
ドキドキする。
先が見えているので進んでいるという実感が強いけど、永遠に届かないかもしれないと漠然と不安にもなる。
進むしかないのだけれど。

そして困難は大抵思いがけず降ってくる。
背後から襲われる時もある。
だから見通しのいいまっすぐな一本道にあっても、私はどこまでも無防備でいるしかないのだと自覚する。
そして改めてドキドキする。
やたらに走り出したくなる。
逃げるのではなく、駆り立てられて!





だいたいこういうことを考えたり忘れたりしてる。
あまりに取りとめも脈絡もなくて人に説明できない。



いまナンバーガール聴いてる。
みんなナンバーガールを待ってる。
言葉じゃ伝えられないような、傷つけ合うことしかできないようなエネルギーを、
危なげな光を放ってぶつけてくれるような、
そういうナンバーガールを待ってる。
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by mouthes | 2014-01-18 18:37

光のなかに立っていてね

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まだ、手放しで喜べない。
変わってしまったことは明白だ。
15歳のときに貪るように聴いていた銀杏BOYZではないし、
わたしはもう15歳ではない。

銀杏BOYZは、死んでしまったのかしら。
もういっちょうだ、なのかしら。
もっと聴いたらわかるのかしら。



もう一週間も前になるのか。
ずっとじいちゃんが危篤だ。
家族も親戚もあわてていたが、だんだん落ち着いてきた。
いや、表面上は落ち着いているように見えてきた。
一応ね。

小学生の時は毎年のように何週間も帰っていたけど、
大きくなってからは帰ったり帰らなかったりで、
それでも年に一回は会ってたと思う。
そんなじいちゃん。

じいちゃんは苦労人だ。
農家の長男で、男手ひとつで7人の家族を養った。
4人の娘は全員高校以上の教育を受けさせて、独立してからも70まで働いた。
働き続けていた。
それだけでも立派なのに、まったく偉ぶったところのない人で、
他の人にいつも気を遣ってばかりいた。
誰かに何かを「してやってる」なんて態度をとるところなど見たことがない。

ずっと、じいちゃんのことを考えると涙が出る。
できればずっと死なないでほしい。
でもそれはできない。
今じゃなくても、いずれ人はみんな死ぬ。
私は受け止めることしかできない。
わかってる。
わかってるけど。
さみしい。
かなしい。
年だから仕方ないなんて、全然思えない。
じいちゃん。
じいちゃんが生きているだけでいいのに。

見舞いに行ったとき、私を見て喜んでくれた。
帰るときに、「じゃあ帰るね」っていったあと、なかなか離れられない私に、
「大丈夫だから」って言ってくれた。
「また実家で会おうね、じゃあね」って言ってピースをしたら、ピースを返してくれた。
じいちゃんのピースなんて初めて見たな。
もっかいみたいよ。

一回も京都に行ったことのないじいちゃんと、
京都に行けたらな。
またじいちゃんがご飯食べれるようになったらな。

自分でも不思議なくらいさみしくて悲しいんだよ。
もっと一緒にいたいとか、もっと何かすればよかったとか、
そういう気持ちとは何も関係ないんだよ。
人の死が、避けられない死が。
少ない思い出をかき集めて、死に立ち向かっていこうと思うんだけど、
全然ダメだ。
死が奪っていくものも、与えてくれたものも、
私が持っている何よりもはるかに大きくて、
私はさみしくて悲しくて泣くことしかできない。
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by mouthes | 2014-01-16 02:41 | footmarks