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皆殺し文学はやめだ

by mouthes

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犠牲と献身

「尊い犠牲」っていう言葉がすごく気持ち悪い。
何かの犠牲になるという行為そのものを肯定している感じがする。
きっと、「犠牲になっていない側」が使ってる言葉だからだろうな。


犠牲はいつだって、否むべきだし、無為で、悲しいものだ。
だから犠牲を肯定しちゃいけない。
もう二度とないように、と思わなくちゃいけない。
犠牲を肯定する行為は、犠牲を食い潰すことと同じだ。
哀しみを和らげるためでさえ、犠牲を肯定してはいけないはずだ。


おなじことをしていても、「献身」という言葉なら受け入れることができる。
「献身」は、その人の勝手だし、無償でも報われる。
その人自身が、自分よりも大切なものを持っているんだから、
それは素晴らしいことだと思う。

何事も、喜んでしたい。
そして、誰の命も脅かしたくはない。





今日あった、別のことのはなし。


懐かしいことをいくつか思い出して、ひさしぶりにかわいい女の子にあった。
ひさしぶり、っていっても、数週間ぶりだけど。
いろいろなことがあって、削ぎ落とされたその子を、わたしはやっぱりかわいいと思って、
彼女に好かれている自分のことを、改めて好きになった。

わたしも、何の破綻もなく生きてきたわけじゃないし、
自分の惰性や暴力で、人を傷つけたことがたくさんある。
それはとても悲しいことだし、もう回収なんてできない。
過ぎてしまったことを、時折思い出して、後悔すら届かない。

でもね、そんなことでいじけてたら、悲しみしか残らないんだよ。

だから、軽蔑をバネしょって、くじけないんだよ。

いま正に戦おうとしようとしている人を見るとき、一番胸がときめく。
わたしはやっぱり彼女が好きだ。
そして自分のことも。
つらいときに触れあった友達は、いつだって体の一部になることができるからね。



教育実習終了まであと一週間!
がんばる!
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by mouthes | 2013-05-19 23:30 | footmarks

教育実習中

自分のことを好きになってからというもの、
肌の調子がすこぶるいいです。

自分のことを嫌いでいるストレスたるや恐ろしいね。
ニキビできない日がなかったもんなあ。

教育実習、とっても楽しいですが、今も今とて眠いです。
がんばんなきゃね。
抜くとき抜いて、やるときゃ全力で!
たのしっすー
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by mouthes | 2013-05-10 21:18 | footmarks





新しいシーズンです。
これからも宜しくお願いします。
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by mouthes | 2013-05-05 20:04 | footmarks

本当に生まれた!

2013年、5月4日にあったこと。




深夜2時に友だちに聞いた話。
もう本当に救いようがなくて、たくさんの身近な人がそのことにがっかりして傷ついていた。
自分も傷ついているのに、自分ではない人を想って泣いていた。
それについては、もうかける言葉もないほど。
下らなくて、悩ましくて、絶望的な恋の渦。
コミュニケーションが目的だとは到底思えない、欲望と惰性。
巻き込まれた人が全員自分の事を責めて、やり場のない怒りで自分をすり減らして、
渦中の人間だけが何でもないような顔をしている。
こんなガッカリを時代性なんて言葉で片づけてんじゃねえよ。


でも、その人たちを排除してしまえば、
わたしたちが全員で積み上げてきたものが本当に嘘になってしまう。
誰かの我慢や勘違いで成り立っていた虚構になってしまう。
それだけはしてはいけないよ。
だってあまりに悲しいよ。

違うじゃん、見えてない部分があったっていうだけで、今までのことは、嘘にはならないじゃん。
熱い気持ちや、感激や、とても美しい時間は、きれいなままだよ。うれしいままだよ。

いままで積み上げてきたものを「嘘じゃない」というために、もう一度やり直すべきだよ。
それは、生半可なことじゃないけどさ。
「白けて訳知りぶるのは勝手だが、人間にはきれいごとを押し通す力があるんだ」
「男たちの旅路」でも司令補が言ってたよ。

何を選んでもどうせ傷つくんだから、続けるために頑張ろうよ。
ただ失望したからって終わらせる方を選ぶのは、ダセえよ。




そんな話をしていた時、
あたしは、自分がそっちを選べたことが、それをちゃんと人に言えたことが、
うれしかったんだよね。
言えた相手が、兄であったことが、この上なくうれしかったんだよね。
あたしは、自分のしたかったことで、兄の役に立てたんだよね。


私が物心ついたころからずっと思っていたことが、
兄に認めてもらいたくてそれだけで惨めな気持ち持っててもふんばってきたことが、
「自分の考えていることを人に適切に伝えられるように」ってずっと頑張ってきたことが、
初めてむくわれたんだよね。



あたしの、頑なで、自分のことも人のことも傷つけてきた部分が、
あたしの中で一番強い力を持っていて、そのせいで損ばっかりしてきた部分が、
あたしがあたしのこと大っ嫌いだった理由がさあ、
本当は自分を守ってたんだって。
自分を育ててたんだって。

それが、今回は、友だちの間でちゃんと役に立ってさ、
その場を取り繕うための技としてでなく、自分の中でしっかり裏付けのあるものとしてさ、
まっすぐに人に届いたんだよね。






あんなに、うれしいことってなかったなあ。


あたし自分のことが好きになったなあ。



そんなこと考えたら帰り道にずっと泣いてた。
明け方、友だちに電話して、
ワケを話しながら泣いた。

あたしがあたしのことが嫌いで、でも自分の頑なな部分を譲れなくて、
そのせいで傷つけてしまったこともある友だちが、「よかったね」って言ってくれた。

あたし、自分のこと好きになれたんだよ。
こんなに素晴らしいことってないねえ。

自分のことを好きになったら、自分のこと好きでいてくれた人のこと、もっと好きになった。
みんなの言ってることが、やっとわかったんだよね。
本当にありがとう。






そして、その日の午後は友だちの納骨式だった。

静かな式だった。



私は、ずっと後ろめたい気持ちがあった。
その場にいる人たちよりも、私が友だちと過ごしてきた時間は全く短い。
友だちのことを「よく知っている」とすら言えない。
「呼ばれたから参加してる」なんていうのも失礼な話だし、
でも共有できる思いの少なさに、ずっと後ろめたかった。

でも、旦那さんは私のことを呼んでくれて、
法要の間も、法要が終わってからも、
他の数人の友だちと変わらないように一緒に過ごした。
みんなが彼女を悼んでいた。
でも泣かずに、まるでそこにいるように、笑って話をした。


旦那さんは、本当に友だちのことを愛していた。
それは友だちが亡くなった今、とてもつらいことでもあるけれど、
彼の愛が、彼と彼の友だちを確かに支えていた。
みんな悲しい気持ちの中で、自分ではない人間のことを想って笑っていた。

旦那さんは言った。

「これから、ずっとつらい気持ちで生きていくだろうけど、その覚悟はある。
 それと笑わないのとは、別のはなしだからさ」

あの場所に、「愛情」と呼べるものは確かにあって、
私はその中に加えてもらえていて、
それがとてもうれしかった。

友だちに言えなかった言葉がある。
あの時は、自分のことが嫌いで、つらくて、みじめで、どうしても出てこなかった言葉がある。

わたしを好きになってくれてありがとう。
わたしもあなたが好きです。

今だから、心から、そう思う。
言えなかったけど。





今までのつらかったことや、楽しかったことや、うれしかったことや、悲しかったことの全てが、
あたしをここに連れてきたんだよ。
それがわかることって、実感できることって、多分この先もないんじゃないかなあ。

あたしは、今の自分が、今までの自分とは、全く違う人間になったような気がしてるんだよ。
本当に、いま正に生まれたような、そんな気がしてるんだよ。
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by mouthes | 2013-05-05 19:40 | footmarks
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「ハンガー・ゲーム」観たー。
面白かった―。
かなり夢中になって観た。
観る前からそもそも勝つのは分かってる。
こういう映画で主人公死ぬと思って観る人ってほとんどいないよね?
注目すべきはどうやって勝つか。
それを作る側が徹底して意識してるのがわかったし、わかって観ててもアッパレだった。

テーマ、コンセプトが「バトル・ロワイアル」的な箱に詰められてるから、
どう比較しようか考えてる人が多いみたいだけど、
ああいう「社会風刺とヒューマンドラマ」みたいな箱とは作りも違うし、
「ソウ」みたいなゲーム性や残忍さもひかえめ。

どちらかと言えばファンタジー、ホラー、アイドル映画、
そういったたぐいだと思うね。


まさにスクリームのような!



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要はジェニファー・ローレンスだし、
「これぞ女子映画!」って感もある。
女の子は強いときが一番輝いてるよ。

ファンタジーほど「作り物」を意識しているものはないし、
ファンタジーに吹き込まれた命こそが真実を見せるんだよ。
ふだん取り立てて表情のない照れ屋な人が、時折見せるはにかみ笑いのように。(だまされ易いものでもあるが)

だからあの雑なティム・バートンのような虚飾に満ちたキャピタルの世界観も、
それに対を成す中世ヨーロッパ的ディストリクトの様子も、
わざと少し大げさに作られている。
「作り物ですよ」と言わんばかりに。
そしてあれを「作り物だ」と思って鑑賞するときに、ファンタジーは問いかけてくるのですよ。

「お前の世界とどう違うのか」と。

ありふれた貧富の差が、支配と被支配が、人を殺してでも生きたいという気持ちが、
目の前に突き付けられたらもうこのゲームに巻き込まれてるんですよ!

鑑賞者は主人公でありゲームの観客でありキャピタルの支配者となる、
つまりエンターテイメントとしてはこれ以上ないエキサイティングさ!
どきどきしました。
シリーズ化してどこまで展開していくのか楽しみです。
ゲットーで暴動が起きるにしても、ゲームで革命が起きるにしても、
イデオロギーとか突き詰めると陳腐でしらけたものになりかねないのでそうならないように祈ります。




そして誰しもカットニスのように戦えるわけではないけれど、
もう戦いを拒むことのできない世界に私たちもいるんだよ。
それは分かってる。
言われるまでもなく。
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by mouthes | 2013-05-03 15:48 | Movies&Books

男たちの旅路

苦い経験の楽しかったことを、ふと思い出すことは多い。
これしきの傷は、なんてことないのだ。
清廉潔白なんて、価値もないこと。
次は何に生まれましょうか?
次は何に生まれましょうか。
私の体は変化し続け、私のある部分は昔と何も変わらない。



「昔の仲間のことを覚えて、30年経っても結婚しないやつがいる、そういうやつがいてもいいと思ったんだ」
「白けて訳知りぶるのは勝手だが、綺麗事を押し通す力が人間にはあるんだ」





水谷豊のヨウヘイ、すごくかわいいな。
山田太一さんのドラマに出てくる男子ってすごくかわいいよなあ。
生真面目で、不器用で、恥ずかしがりで、饒舌で、饒舌なことで失敗したりして。
実直で、冗談が好きで、理屈っぽくて、でも激情が抑えられなくて。
そういうのってセクシーだよなあ。
理想的っていうのは、こういうものだなんて思ってしまう。

あたし、うまくいかなかったけど、確かにかわいいなあって思っていたんだよなあ。

あたしは、
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by mouthes | 2013-05-01 13:29 | moments!