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皆殺し文学はやめだ

by mouthes

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兄とする男女の話

最近、仕事の合間に家による兄と男女の話をする機会が増えた。
「最高の離婚」の影響もあるのだが。

兄は強烈な母親と極端な妹を持ったことが影響してか、
それとも兄の持つ強固なロジックが全くあてはまらない女性たちとのお付き合いのせいか、
「女性はわからない、不可解、不気味」というようなことを折に触れて言う。

真木よう子が「別れたくない」と言った綾野剛に対して、「ごめんね、そういうの気持ち悪い」と言ったことなんか、
「女の人って急にあんなんなるよね、ほんと怖いよ」と慄いていた。
私は「こわいけどあるあるだなあ」って思ったくらいだったけど。


「南極料理人」が「男子ってバカだなー、いいよなー!」っていう映画だったので、
「女子っていいよなー!」っていう映画ないかなあと思っていろいろ考えてみたんだけど、

あんまりないんだよなあ。

「ローラーガールズ・ダイアリー」とか、「ウエイトレス」なんかは最高なんだけど、
それくらいか?


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まだ観てないけど「櫻の園」が良いっていう話もあったなあ。

「リンダリンダリンダ」、「フラガール」、「書道ガールズ」、「スウィングガールズ」、
良い映画は確かにあるんだけど、なんだろう、この部活から逃れられない感じ。
あと、やっぱり男の人が思う女子像なのではとも思うよなあ。
「ヤング≒アダルト」の方が女子だもんなあ、それ思うと。


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そしてあの映画は「女子っていいよなあ」なんて生ぬるい気持ちにはさせてくれない。
触るもの皆傷つける。
女の子は自分の事を憐れまないし慰めない。
男子と違って。
だから女の子は腐らないし、「女の腐ったようなやつ」は全員男。

女の子は強いから、生まれたときから個として独立している。
男子のバカな一体感に見る、全員で何かをしよう、ってことはあんまりない。
満たされないんだよなあ。

兄が「女子は強くて邪悪、男子は弱くて素直」って言ってたのも、面白かった。
私が「そして弱いっていうのを言い訳にして自分を守るために世界を狭めてすぐ逃げるじゃん」て言ったら「そういうところはあるかも」と言っていた。
「でも男はバカで素直だから、自分の利益のために嘘とかつかないと思う。男はバカだから本当に見えてないんだよ、世界を自分で狭めてるってことにも気づいてない。
女の人はすべて見えてるくせに見えていないふりをして嘘をつくじゃん、そしてそれを誰にも悟られない」って。
それはそうだよね、だって強欲だもん。
「でも男の子と違って、女の子はひとつの心でものを考えてるわけじゃないからね」。


「女の子はすべて見えているのにそれをごまかすし、男の子はバカだから何も見えていなくて間違える」、
それはその通りだなあ。


どこまでも平行線!
だけどこんな会話で女の子の事ちょっとだけ好きになったなあ。
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by mouthes | 2013-02-26 17:57 | footmarks

南極料理人

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すごいよかったなー
評判がいい映画だなーとは思っていたけど、
評判やパッケージだけではこんなに男子がバカな映画だとは思わなかったなー

人間、極限状態だとどんどんバカになっていくね!

堺雅人の娘役の女の子もすごいよかったなー
あんなに表情が豊かな子役も珍しいよなあ

良い映画だったのですごい良かったしか感想出てこないよ。

でもミヒャエル・エンデも「良い詩には叡智が描かれていなくてもいい、良い詩はその結果なのだから」っていってたしね。
まさしくこの映画に「叡智」は描かれていないのだけど、
この映画自体がその結果だと言えましょう。
とっても良い映画です。


性格悪い映画多いもんね。
「まほろ駅前多田便利軒」とか、「ラビット・ホール」とか。
「ロスト・イン・トランスレーション」とか。
自分のイジケに人を巻き込もうとするの、良くない。
ダメだよそういうことしちゃ。
自分の事ばっかり考えて息苦しくなってんのはてめえの勝手なんだから。
なーに自分の問題を世界に転嫁してるんですか。
自分の事なぐさめる前にもっとすることあるでしょう?
もっと強さに意地張れよ、男子!



あたしは、南極の観測基地とか行けないんだろうなあ。
女だけの部隊とかでない限り行けないんだろうなあ。
残念だ。
でもあんな場所だと思ったら、やっぱり男女の混成部隊は難しいよなあ。
男子バカだもん。

久しぶりに男子のイイところがふんだんに使われている映画を観ました。
あたしが羨ましかった男子はこれですよ。






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by mouthes | 2013-02-25 23:42 | Movies&Books

身に覚えがある

昨日ドライブした友だちと、小沢健二の話になって、
全然そんなこと言ったことなかったんだけど、
「オザケンはこの世界に絶望があるってわかってるよね、
でもこのアルバムでこんなに喜びを歌ってさ、
悪い男だよね、たまんないよね」みたいなこと言いだして、
すごくうれしかった。
おんなじこと、別々の時間に思う。
そんなことがすごくうれしい。

男と女の話も、
自分の憧れの話も、
過去も現在も、
内容や環境が変わりながら同じことを話す。

女の人の大半は現実に生きているけど、
少数ながらファンタジーに生きている人はいる。
その人のありのままを受け入れるだけでファンタジーを見ているような。
男の人が好き勝手に思い描くファンタジーではなくて、
未知で、不可解で、融通が効かなくて、エネルギーに満ちていて、魅力的な、
そういう女の人がいる。

私は違うけどね!
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by mouthes | 2013-02-23 03:06 | footmarks

内田樹と橋本治

わたしは今23歳だけど、
この対談の定本が出た時は19歳だった。

この定本を貸したハセケンは今何をしているんだろう。
彼から借りた「ファシズムの大衆心理」はまだわたしの部屋にあるけれど。

最近出た文庫を買い直して、ちょっとずつ読んでいるので、ちょっとずつ自分のことを書きがてら感想を書く。



#1で「今の若者はストックした少ない言葉をハイスピードでやり取りするか、沈黙してしまうかの二派に分離してしまっている」という話があって、
果たしてそうだったかと考える。

少なくともわたしは、そしてわたしの友だちは、周りの大人は、
「伝える」という作業にとてもこだわりを持っていたと思う。
長いメールや、詩や、時には短い小説をやり取りしていたように思う。
質の如何はともかく。内容のありきたりなこともともかく。
苦しくてもどかしい時期、それはわかってもらえないことだと自覚するまで、
他者のこころなど理解できないと気付くまで、
ずっと言葉を交わしてくれた友だちがいる。
大人がいる。
特別なことかもしれないけど、それだって現在の一側面だ。

そこにいる人間ですべては変わる。
天才はどこにでもいる。

ただ、話を聞いていると私たちが共有していたコミュニケーションは昔より鮮明で露骨だ。
フィルムからデジカメになったように、アナログ放送からデジタル放送になったように、
技術の発達につれて、私たちのコミュニケーションは以前にもましてくっきりと色鮮やかになった。
それが文中では「雑」という言葉で表されているのかもしれない。
「今何をしているのか」と思いを馳せる時、メールがあればつながってしまう。
匿名の誹謗中傷が公のウェブサイトで行き交う。
それは、技術が発達する以前にはなかった類のコミュニケーションだ。

理由がわからない、ということが許されず、
悪意が隠されることがない。
それは、以前大切に扱われていた、気持ちの伝わらないもどかしさや、その人を守るための「不明瞭な部分」を雑に扱っている。
そう思うと、あらゆるものは以前よりも過剰で、露骨で、緊張を増している。
繊細なものも、刺激的なものも、複雑なものも、わかりにくいものも、
ぼんやりとわかりにくいことが許されず、いやにくっきりとしている。

それを息苦しいと憐れまれるのも仕方ないが、
それでも喜びはあるのだ。
誰かを信頼したり、助けられたり、
受け入れたり、受け入れられることの喜び。
出会ったことのないものに出会った興奮。
まだ誰もたどり着いたことのない場所にいけるのではないかという好奇心。
体が熱ければ、「こんな時代」でも楽しくてしかたないよ。
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by mouthes | 2013-02-21 13:18 | Movies&Books
今静かに想っている人のこと。
これは個人的な実感の話。

自分が得た色んなものを、共有したいと思う。
伝えたいと思う。
見てきたものや考えてきたことが違うから、考える。
伝え方を。
思ったことを思ったままに話すのではだめだ。
自分をちぎる。
形を整える。
もらってもらえるように渡す。
今までしてきたことが、すべて意味のあったことのように作用する。
その人を好きでいることが、なにかとてもすごいことのように思えてくる。
笑えるくらい小さな手間の積み重ね。

いつか、自分ですべて台無しにしてしまうような気がする。
でもそんな心配はしなくていいこと。
やった時考えよう。
そうしてきたんだし。

自分にとって大切ないくつかのこと。
おろそかにしてはいけないこと。
外は雪。
昼から始まっても長い一日。




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by mouthes | 2013-02-19 13:36 | footmarks

大人になっていく心と体

自分が苦しいだけの世界から、人の痛みを知る世界へ。
何もできないから、ただただそばにいるということ。

共有する時間。
離れていく瞬間。
祈りと憎しみが交互にやってきて、どちらも同じ顔であることに気づく。

怖くないよ。
よくわかっているよ。

わからないものも、怖くはない。

当初、3-5日と言われていた友だちの容態は、今のところ落ち着いている。
入れ代わり立ち代わり友だちが訪れて、友だちの友だちと友だちになって、
なんだか病室は和やかだ。
深刻な顔しても仕方ないから、みんな何となく笑いの種を探してる。
「これで君が起きたら最高なのになあ」って思ってる。
やさしくて、尊くて、一緒にいられるのが光栄だったよ。
ありがとう。
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by mouthes | 2013-02-15 01:49 | footmarks

僕らの今日が今までで

「いちばん美しい」って思えるかい?


入院の話を聞いたとき、事情は聞かなかった。
そんなことは、良くなってから聞けばいいんだと思った。
根掘り葉掘り聞いて、深刻な顔をしたくなかった。
良くなることだけ考えていたかった。

何もできないから。


悲しいことがあるけど、「できることしようよ」って思うし、そういってくれる家族や友達に恵まれて、
本当に幸せだと思った。

あの人たちは、わたしよりもっとしんどいのだ。
今もずっとついているんだろうな。
死に向かう人を前にして、死と向き合えないしんどさを、耐えているんだろうな。
あたしの罪悪感なんてクソみてえなもんだ。
できることをしよう。
感情はあるがままに。
したいことを、するべきこととしてやるのだ。
私が座るのは、末席でいいのだ。
座れることを喜びにして。


りゅーとした電話が面白かった。
「あることないこと考えて、勝手にテンパるの悪い癖だよ」って言われて、
納得したし笑えた。

はい、反省します。

以前よりは、余程感情に抑制が効くようになった。
ひとつのことを考えだすと周りが見えなくなって濁流に押し流されるような、そんなことはなくなった。
流されているのがわかっていて止まれない時もあるけど、それはしかたない。
無理やりいうことを聞かせるよりは、吐くだけ吐いて寝たらいい。
大事なものは手の中に残る。
未練はあるけど後悔はない。
私は恵まれている。



そういえば「最高の離婚」の5話もすごかった。
「あんたの事ば嫌いになる代わりに自分の事さ嫌いになる」
「この男はほかの女ば抱いた、そう思ってあんたを許さない」
「そばにいながら憎んで、一緒の家さ暮らして、醜く泣くんだべなあ」
「そういう女に、なるべ」



「許せるのか?」「それでいいのか?」
そんな風に何度も問われてきて、曖昧に笑いながら「許すも許さないもないから」と答えていた真木よう子の爆発。
目の前に、取り繕ってきた、追い求めてきた幸せがやってきても、自分で突き放してしまうもどかしさ。

あまりに良く出来ていて嫌味にすら思えてきたよ。

来週も楽しみ。
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by mouthes | 2013-02-11 04:01 | footmarks

晴れた日・いつもの夜

友だちが死ぬかもしれない。

彼女のこと、彼女とのこと、一つ二つ思い浮かべて、
やっぱりわからない。
「違うよなあ」って思う。
死ぬのは、違うよなあ。
元気になるはずだったのに。
ずっとそのつもりでいたのに。

急に祈りが届かないような気がしてしまう。
ずっと届いていたのに。
違うよなあ、どうしてこうなった?

同時に頭の中、すごく下らないことが交錯する。
あの人になんてメールしよう。
めいっこを迎えに行かなきゃ。
この機械に出ている数字はどういう意味だろう。
ウロボロスの蛇。
今日の朝は早かった。
こうなったのは私のせいかなあ。
「はやく良くなって」なんて言えない。

当たり前だけど、何もできないし、何も語れない。
死んでしまったら、って、何度も考えて、やめた。

そんな用意はしなくていい。

何回も繰り返す。
うまくいかない。
気持ちをうまく逃がせない。
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by mouthes | 2013-02-10 15:30 | footmarks

新しい季節が




やってきました・・・!

恋する乙女のようなこんな晴れた日は君を迎えにいくよの季節がやってきました。
いつでもいろんなことに夢中になったり飽きたりの季節がやってきました。
もうそれが、とてもきれいで、忘れることができない季節がやってきました。

曽我部恵一が好きで好きでごめんなさい!

まだ自制が効いてるから大丈夫だよね。
これ効かなくなるとヤバいぞー

今度こそ大切にしよう。
相手のためじゃない。自分のために。

力のある時に、精一杯やろう。
一緒に楽しめることをたくさん増やしていこう。

喜びも悲しみも笑顔のためにあるのです。
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by mouthes | 2013-02-06 01:48 | footmarks

最高の離婚

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「最高の離婚」の第4回、クライマックスで涙は出るわ声は出ないわ。
坂元裕二さんすごすぎるわ。
「それでも、生きていく」でも打ちのめされたけど、
現代劇の最高峰なんじゃないのか。
これをただのエンターテイメントって切り捨てられる人いるのか。
もっと大きな声で褒められていいと思うんだけどなあ。
ただの「あるあるドラマ」だと思ったら大間違いだよ。

山田太一さんはもっと人間の感情と距離を取った描き方をするけど、
この人はひとつのドラマの中でどんどん主観が切り替わって全体像が現れてくる。
それが一つの現代性なんだろうね。
山田さんが一枚絵ですべてを説明してくれる絵画だとしたら、
坂元さんは作品の中に観客を引き込んで完成するインスタレーションて感じだ。

もう一つの現代性としては、「自己完結 VS. the world」だよね。
スコット・ピルグリムじゃないけどさ。
モテキに出てくるような男が主人公になれる時代ですよ。
自問自答するヒーローが毎年生み出される時代ですよ。(そんなん戦う前に済ましとけっつーの)
そんなやつは一昔前では助演以下のエキストラだったというのに。
だって自分の中ですべてが終わってる人って何の事件も起こさないもん。
そもそも他者に語らないから、「言いたいことが伝わらない」っていう関係の中で苦しむことすらないんだよ。
いつだって「世の中は自分のことをわかってくれない」だけなんだもん。
ああもううんざりだ。
ブレイクブレイク。

本当の問題は、いつも変わらない。
伝わらないこと、分かち合えないこと。
死ぬまでさみしい気持ちが消えないってこと。
そして死ぬということ。
そんな中でも、心が触れること、満たされる気持ちになることが嘘ではないということ。

「わかってもらえない」ということは大前提であって主題にはなりえないし、
「自分が正しい」なんて言い方はお話にもなりません。文字通り対話になりえませんから。

するべきことは決まって、伝えるために力を尽くすことです。




だから、今回の尾野さんの台詞は聞いてて心臓が痛かった。

「いい加減認めたら!?あたしはずーっと前から気付いてるよ?
 あなたは、あたしのことなんか好きじゃないの!!自分しか好きじゃないの!」

この言葉の裏にある「好きになってほしい」って気持ちが、痛すぎる。
こんなの、これ以上ないくらい切実な告白だよ。
夫婦を描いて奥さんからこの台詞引き出すって、すごいよ・・・

一緒にいるだけじゃ満たされないんだよね。
一生は長いもん。
真木よう子じゃいられないんだよね。
わかっていながら2年もよく頑張ったよ。
あー涙が止まらなかった。
来週はやく来い。
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by mouthes | 2013-02-01 00:27 | Movies&Books