皆殺し文学はやめだ

by mouthes

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私の時代




知るのに出遅れた!
こんなタイミング、遅すぎるよ・・・・・・・・・・・・・・・・・
もっと早く気付いていたかった!!!!!!!!!!
そんなことより泣いたわ。
すごいなーNHK。

神聖かまってちゃん。
ゼロ年代の波が・・・!

過去が良い時代だったことは知ってるけど、もう戻り様はないし、
結局なんにせよ「素晴らしい」過去を持っていようと「無様な」現状に燻っていようと、
将来に抱えている課題って少なからず共有してるし、もっと共有されていいと思うんすよ。

そういう時に限って、ロストジェネレーションだの、大きな物語がないだのって話になって、
戦争だの情報化社会だのってやたら問題を合わせてまぜこぜにしていっぺんに物事見ようとするからめんどくさくなっちゃうじゃん。

銀杏BOYZとか神聖かまってちゃんみたいなバンドがいてくれるだけで、
問題はすごく明確になるし、何より風通しが良くなっていく気がする。
タブーとか、体裁とか、ごまかしのない状態を少しでも体験できるというか。

過去と比べて現在を語るとすれば、
私はお兄ちゃんの世代が大好きだ。
90年代、渋谷系、トレンディドラマにサイコサスペンス。
時代と時代の狭間で、時間の採択に選別されるのを待ちながら、
色んなものがありのままごろっと横たわっていた10年間。
大きな時代の指針もなく、緩慢な道徳の中で、難破船のように揺らいでいた10年間。

その難破船が陸地にたどり着いてからが私の世代になるわけだけれど、
そこは荒廃したゴミの山だった。
浜辺は前時代の人々が船から投げ落とし、とうに忘れていたゴミで埋め尽くされていて、
食べるものも文明もとうの昔に押しつぶされていた。
ようやく降り立った陸地にゴミしかないことが信じられなくて、
ある人々は頭がイカレてしまったし、ある人々はゴミの処理に躍起になっている。
子どもたちは船から降ろしてもらえずに、ただただ外を見ている。

イカレた人々はゴミの上に無菌室をこしらえ、マジックミラーで外の景色を追い出した。
自分の子どもたちだけを船から降ろし、中に隔離した。
彼らは中からは何も見えないか、都合のいい映像が「外の景色」として映し出されているらしい。
しかし外からは中が丸見え。
自分たちは文明の残骸を見ようともせず、汚染物質だらけのゴミの上に根城を構えているくせに、
涼しい顔をして歌い踊る様子は狂っているとしか思えない。


一方ゴミの処理をしている大人たちも、少ないながらいて、
だけどその人たちはひとつひとつのゴミに一喜一憂しているから、なかなか事が進まない。
これも必要な時間なのかしらと思いながらも、100年経っても終わりっこない作業に取り組む前からげっそりする。
残された子どもたちは船にわずかに残る歴史と文明を骨までしゃぶるようにくまなく味わいながら、
「もっと他にやりかたがあるはず…」と思わずにはいられない。

時が来て、状況は一つも好転しないまま、好転しそうになっては悪化の一途を辿り続ける陸地へ、
子どもたちが船から降りる番になった。
ゴミの処理に躍起になっている大人たちは教育にまで手が回りきらず、
子どもたちは陸で生きる術もルールも知らないまま、放り出されようとしている。
あたしの一生はゴミ処理に終わるのか?でもこのままじゃイカレちまう!誰か助けて!

陸地のどこからか、音楽が聴こえて、近付けば叫んでいる人の声だった。
その人たちはイカレる寸前で野垂れ死にそうになりながら、
ゴミに頭から突っ込んですごい速さで掘り、積み、自分の居場所を、土台を築いていた。
無視されても笑われても、その場所で歌い続けている人の声を聴いて、
あたしは、こっから始めりゃいいことが、一発で分かった。
例えゴミに囲まれていても、町は創り出せる。
創り出すことの気持ちよさは、滅多なことじゃ味わえない。
今は、歓ぶにはもってこいの時代!

ランタンパレードや、銀杏BOYZや、神聖かまってちゃんは、
このゴミの山を、生活している人々を、丁寧に描写しているだけで、
何か未来を示してくれるわけじゃないけれど、
自分が今どういう状況に立たされているのか教えてくれる大切な人たち。
大好き!ゴミの上から愛をこめて!






そんで、過去ログにあるかわかんないけど、
私、ミドリの元ベースの人が大好きだったんですよ。

赤犬のライブ観に行って、オープニングアクトでミドリが出て、
もうその瞬間からベースの人がすっごいいいなーと思って帰りにサインまでもらったんですよ。
「サインなんて書いたことないです」っていいながら震えた字で書いてくれたんですよ。
それが劔樹人さんなんですよ。
でもいつの間にかいなくなってて、調べたら失踪して脱退してたんですよ。
マリコちゃんと付き合ってたのに。
あたしその時「失踪って本当にできるんだなー」って思ったの。
まあうちのお父さんも失踪したことあるけど。
それはさておき。

劔さんが神聖かまってちゃんのマネージャーやってる!!!!!!

びっくりしたなー

しかもインタビュー受けてる
やっぱそんな長い間はできないのかな、失踪って。
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by mouthes | 2010-03-29 18:13 | footmarks



ゆっくりと とても静かに おだやかに時間は過ぎる
気付いたら、もうこんなとこだなんて
僕なんか 思ってしまう
寄せては返す波のように 土曜日へと 走る車の中


                 サニーデイ・サービス「週末」




当たり前のことかもしれないけど、
今とまったく違う曽我部さん。
なんて繊細な歌声なんだろう。
この時期がとても好きだった人にとって、今の曽我部さんはうまく受け止められないってのも、うなずける。
しかし20代にして、こんなに世界がはっきりと立ち上がる歌を歌えるなんて…ほんとにすごい。
それにしても風格あるよなあ…何者なんだ…この青年…



今日は、高校時代の予備校の先生とお食事をした。
本当に好きで、尊敬している、憧れの麗人!
この方の素晴らしいのは、話している相手の言わんとするところを、自分の力の限り掬いあげようと一生懸命なところ、それもいつだって。
そこには徹底した自分の能力に対する反省や謙虚さがあって、
また分かりあおうとする強い意志があり、
しかも美人。
本当に憧れる!
そして世界や、思想や、芸術の話を、生活の一部であると感じている友人のひとりでもある。
何を話すにしても、この人の前では、タブーがないし、所謂「教養」や「ポリシー」なんてもんにしなきゃならんうすら寒い気遣い(注釈や憐れみなど)がいらない。
あたしの暑苦しい部分も、爛れてどろっとした部分も、そういうものとして朗らかに楽しんでくれる。
良いとか悪いの、好きとか嫌いの、そういう裁きもなく。
本当に、この人のようにしなやかに朗らかにいられたらと、思わない日はない。
大好きだ。


あらゆる地点を縦横無尽に飛び跳ねて、のびのびと話した!f0112996_1144198.jpg
4月からロンドンに住むというので、
出会ってくれたことへのお礼と、今日遅刻してしまったことへのお詫びと、ロンドンへと旅立つ彼女への餞別と、どうしようもない私のありったけの憧憬をこめて、カート・ヴォネガットの「国のない男」をプレゼントした。


昔からそうだけれど、
私の話はつたないところばかりで、
世界のことや、社会のことだって考え始めたばかりで、
理想についてもあやふやで、
だけど確かに持っている熱や、戸惑いを、
そのまま楽しんでくれる。
ありがてえー。
なんか、居ていいんだな、あたしどうしようもないけど、って、
ちょっとだけ思える瞬間をくれる人。


思えば会ったときは高校3年生の17歳。
今は20歳の新大学生。
なんでもないようでも、時間は経ってて、彼女は結婚もした。
お互い、出会って、離れて、また出会う。
ちゃんとめぐりあわせが用意されてる。
「めぐりあわせを信じてる」ってふたりで笑いあう。

サニーデイの「週末」を思い出した、週末でした。
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by mouthes | 2010-03-27 01:24 | footmarks

毎日

毎日が粛々と過ぎていく中では、
ネットの世界なんてあまり見向きもしないもので、すっかり忘れてました。

そんなこんなでいまどこにいるかというと、

新潟に来ております。
母の実家です。
父の実家は昨日行ってきました。
新潟超楽しいっす。
昼ごろ起きて、本読んで、世界史やって、相撲見て、「美術の物語」訳して、
最高っす。

このブログも、こう、なんでやってるのかとかそういうことをあんまり考えたことがなかったので、
嫌なことでもないと書かないようになりつつあって、
そういうのよくないよなーと思い立って書いてみました。

ただ、楽しいですか?
私は楽しいです。
本読んだり勉強してるし。
でもそれは傍から見ててもなんも楽しくないと思うんだよね。
まあだからといって嫌だったことを書いて読んでいる人が楽しいかっていうとそれもまた疑問なんですけどね。
いや、楽しくはないよな。
だってなんかこう、内省垂れ流しだし、自意識丸出しだし、恥ずかしいよ、正直。
ある意味ナルシストの典型でしょ。
ナルシス入ってるよ確実に。

え、楽しいですか?このブログ。
やめるとかやめないとか、そういう話ではなく、これを読んでくれている人が少ないながらいらっしゃるのであえて聞きたい。
いや、答えが聞きたいわけじゃない。それは怖い。
ただ尋ねたい。

楽しいんですか?(笑)

だからネタブログとか書いている人は本当にすごいな。
人を楽しませようと思って書いているわけだから。
というかこのブログも当初はこう、ネタっぽい要素も多くて、
思いついたことを気ままに書いては一人つっこみを繰り返す・・・それはまあ、今も変わらんか。

ライブの感想とか、稚拙なCDのレビューとか、
そういうことはめっきりしなくなったな、というか、ライブ自体にそんなに行ってなかったからな、ここ数年。
そういうので見に来てくれてた人も結構いたんだよな。

今年はそっちを頑張ろうかな。
夏フェスはどうかわからんけど、4・18のザンジバルナイト、参戦決まってるし。
ただ高校生の時と違うのは、「何でも聴いてやるっ」みたいな貪欲さがなくなって、
最近買ったCDがスチャダラパーの「11」とマックス・ラーベの「superhits」、
DVDはマックス・ラーベ物2本という偏り方。


いや、本当に良いんですよマックス・ラーベ。
最高なの。
なんでこんなに良いのに日本で流行らないんだってくらい。
ドイツ語わからんとか全然関係ないし。
英語だってそんなにわかるひとがいるわけでもないのに流行ってるでしょ?
マックス・ラーベはとにかく演出が素晴らしいから、言葉なんてわかる必要ない。

ドイツでは国民的人気で、カーネギー・ホールの中でも一番大きいホールを超満員にし、
世界ツアーまで組んでるマックス・ラーベが日本でほぼ無名なのが信じられない。
ほんっと島国だよな。未だに情報は港頼りかっての。

今年来日したら絶対見に行く。絶対。命を懸けて。

あとはなんだ、あれだな。
ものっすごいエロい人にナンパされたい。
中学男子か!

以上で、垂れ流しを終わりたいと思います。
チャオ!
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by mouthes | 2010-03-23 00:51 | footmarks

夢で逢えたら

今日見た夢で、けんちゃんは静かに怒っていた。
そして言われた。

「みおちゃんとのこと、悪いのは全部みわちゃんだって知ってるよ」

けんちゃんは、私の知り合いの中でも、とりわけそういうことを言わない人で、
とても優しくて面倒見がよく、人を責めるとかそういうこととは無縁な人だ。
短い間だったけど、そんなけんちゃんが好きだった。

疲れると、よくこういう夢を見る。
死ぬとか殺すの凄まじいやつではなくて、
静かに人に嫌われる夢。
目が覚めても、実感と映像を鮮明に思い出す。

そんで、現実に仲の良い人ほど夢では私に冷ややかで、
嫌いあって疎遠な人ほど優しいのは、いったいどういうわけか。
怖いんだろうな、きっと。
難儀なこってす。
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by mouthes | 2010-03-16 18:51 | moments!

someday

巨大なプロジェクトが舞い込んできて4日目。

昨日は久しぶりに悔し泣きをした。
プロジェクトは関係なく。

他人に、思想や主張を伝えることがこんなにも難しいのかと悔しくて。
でも自分の至らなさも厳然たる事実で。

でも、聞く気のない人にどうにかして聞かせたいと思うし、
あたしがもし研究者になるなら、そういうことをしていかなくてはいけない。
どんなに研究が進んだとしても、日々の生活の中で使えないのであれば、それは本意ではないのだし。

ただ、
人それぞれに、その人の生きるうちで、大切なものは違う。
環境によって、課題によって。
でもお互いが聞く耳を持てばいいし、そのたびに自分はどこを目指すのか自覚すればいい。

芸術は、人の心を作る。
だから、「君は君のままでいいんだよ」みたいなやつが大っきらいなんだ。
「僕はなんもできないよ」みたいなのも。
なんていうかもうスケールが全然違うんだ。
後に残るとか残らないとか関係なくて。
そこには消費も耐久もない!
なんだ「消費芸術」って。あほか。

もっと大きく開かれればいい。
もっとみんなが、人の心を感じられる機会が増えればいい。
人の心は伝染する。
そんでやっぱり、マーケットで「心」を語らなければ、現状はいつまでも変わらないんじゃないのか?
マーケットで資本や売り上げのみが重要とされているから、
人が人を見るときも損得でしか測れないんじゃないのか?
ここでいうマーケットは、売り買いが行われている市場だけではなくて、会社や学校、組織全体を指してのこと。

マーケットで「心」を語っている人を、私は知っている。
そういうもんが、もっともっと残っていけばいい。
残す努力をしなくちゃ、残すべきものに気づかなきゃ、
この先何も残らない。
芸術も、宗教も、感情も。
もちろん、資本や、人間も。
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by mouthes | 2010-03-15 18:18 | footmarks

抜け

なんかひとつ、抜けが出来たような気がする。
ここ数日重たいガスのように溜まっていた何かが、動き始めたような。
今日はそんな日。

でもなんだろう、あたしが何歳になろうと、
今あたしの周りにいる大人たちは、「こども」として気を遣うんだろうな。
また、恥じらったりするんだろうな。
親や教師がいつまでも、どんなかたちでもたいていは、親や教師であり続けるように、
きっとこどもに対しての大人として語りかけられるんだ。
悪いことじゃないけど、そして抵抗するようなことでもないのだろうけど。


これを読んでいる人、これによって語りかけている人に対する言い訳だけれど、
まあ本来はそんなことをする必要はないのだけれど、
顔も見たことがないかもしれないあなたに知っておいてほしいから言うよ。
我慢したってしかたないし。
私が社会的なことや政治的なことを語るときは、多少無理をしているし嘘がある。
私はまだ社会に出てもいない巣の中の雛であって、
空を飛ぶことはおろか、親鳥の餌を捕る苦労も知らない。
何も知らないから、説得力なんて無くて当たり前だと思う。

でもカッコつけて、みっともないから語らないってのが、
とても嫌で。
考えたくないことも無理矢理考えて答えが出ないまでも逃げたくない。
あたしは、大人になった日もそういう風にいたいから、
逃げない体力がほしいから、決して黙らないよ。

♪小沢健二「大人になれば」
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by mouthes | 2010-03-12 21:13 | moments!

長谷川等伯展

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最高だったー長谷川等伯展!
もう等伯ってすごくキュートなんだから!
上の画像(「松林図」)だけみたってぜったいわからない!
等伯は、このもやもやとした陰影を、なんとなく描いたわけじゃないんだからね!
かといって、がちがちの理論やカッコつけで描いたわけじゃないんだからね!
もう本当に長い長い道のりの果てに見た景色、それが「松林図」だったって言うんだから、
カッコイイことこの上ないわけ!

でもその紆余曲折って言うのがまた全身でぶつかっていくような、
飾り気のまったくない体当たりの繰り返しで、
わかりやすいことこの上ないわけ!

その色合いと描き込みのバランス感覚、吸収の速さ、自分のやりたいことを明確に理解する賢明さ、
一言で言えば天才なわけ!

さーいこう!さーいこう!
長谷川等伯さいこう!

天才!キュート!マーベラス!ブラーヴォ!


またね、仏教信仰に描写の哲学、カメラワークなんかももう突き抜けてて!

本当に時代の寵児とはこのこと!
桃山文化に生まれてよかったよ等伯。
室町以前だったら絶対に流行らなかったし、阻害されまくってたはず(笑)
そしてそれ以降であれば文化の裾野が広がりすぎてこんなに絵に集中できなかったはず!
あの時、あの環境で、あの等伯でなければ描けなかったものが確かにあって、
もうそれがたまんなく心を痺れさせてくれたね!


中でも「松に鴉・柳に白鷺図屏風」!

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本当はこんな画像で見せたくないんだけど仕方ないから!
この松が画面奥にしなだれかかるような、この動きわかる!?
なんつー奥行きの作り方!!
あーもう見てほしい!そんで語りあいたい!
たとえあなたが拒否しても!


最後に等伯の魅力は、見れば見るほどにやりたいことが明確でそこに人格があらわれること!
私は末っ子として強烈なシンパシーを感じた(笑)
末っ子じゃなかったらどうしよーね?一人っ子でもまあ良しとしてね。
次男とかだったら聞かなかったことにして!
そんなこと確かめようがあるのかな?
知らねえ!

等伯展は3/22までだよ!
見て見て!
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by mouthes | 2010-03-10 00:53 | So Fun

明日は結婚式

寝て起きたら友だちの結婚式だー
体調の悪いふたりの姪と姉さんは、無事に出席できるかな。

友だちにはこの曲を贈ろう!



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by mouthes | 2010-03-06 03:11 | footmarks
日テレで今CMやってる。

「あなたの命を守る機関」とポスターの標語で言われても、
その「あなた」に自分が入ってない気がしちゃう人が自殺しちゃうんだよな。

自分から死のうとしてる人間に、「死にたくない」って思ってる人間は何が言えるんだろう。
今引きとめても、その人の一生を引き受けることはできないし、引き受ければいいってもんでもない。
結局自分の命も、他人の命も、その命を持つその人だけのもので、
ただ生きていくためには、命を持つ本人が強い意志を持つほかは、打つ手がないんだ。「憂いの沼」を渡るには。

ああ!

だけど今起こっている自殺は、
例えば明治の文豪たちが自意識に耐え切れなくて死んだあの自殺とはまったく違って、
職がないとか、住む場所がないとか、人として扱われないとか、
金儲けをするために作られた巨大なシステムのしわ寄せを負っている人たちの抵抗、それも最悪の形なんだ!
そうか!合点!

こんな話をお父さんとしたわ、前。


そう、だからなんか、まったく中身がなさそうに見えるんだよな。
東京自殺防止センター。
周りの大人が必ず言うのは、「まずは雇用」だって鳩山総理大臣。
そしてあたしが思うのは、「それにしても教育」だよ鳩山総理大臣。
あたしは素晴らしい先生にたくさん会ったから、教育のことは信用してる。
そんで今のやり方がどんだけしょーもないかも知ってるつもり。
「人間」を作るのは教育だ。
そしてヴォネガットの言葉を借りれば、「安価で従順な労働者」、
そしてヴォネガットが引用したエマ・ラザラスの言葉を借りれば、
「疲れて、貧しく、元気がなく、みじめで、家がなく、不運に打ちひしがれた」人々を大量に作り出すのが、
この国の教育だ。
今引用した言葉に当てはまる人々は、イギリスが大陸に侵攻した目的、つまり奴隷のこと。
1億総奴隷制度だ。
だけど自分のことを奴隷だとも思わず生活して死んでいくんだ。
そんな生活しんどくて当たり前だよ。
そんで圧政を強いられる奴隷は、結託して反乱を起こすと昔から相場が決まってる。
だけどその相場も「倫理」の名の下に取り上げられてしまった。

そうしたら、どうすれば?

この自殺は反乱だ。
最も悲しく、陰惨で、救い難い奴隷の反乱。
わかってんのかなあ。
救われるべき方も救おうとしてる方もみんな奴隷で、
てっぺんで社会を動かしてる人間たちは、そんなことにまったく関心がないってこと。
民主主義がへそで茶を沸かすぜ。
あれだけ馬鹿にして嘲ってる北朝鮮と同じか、それよりも酷い。
北朝鮮の人々はたぶん、自分たちが圧政を強いられてることを知っている。
私たちのほとんどは、それを知らない。
自分たちはまるで自由で、可能性に満ち溢れた豊かな国の人間だと思いこんでる。
大学を卒業した人間の半分がホームレスになるしかないような国で。
職を得たとしても徹底的に擦り減らされて使い捨てられるような国で。
目に見えることだけが現実じゃない。真実は巧妙に隠されてる。
「夢」を実現させミュージシャンになった人や、美容師、バーテンになった人が目の前にいようとも、
そうではない場所で3万人が自殺をしている。
嘘をついているのは誰だ。
それで得をするのは、いったい?

ただ一つ違うのは、自分の頭で考えれば、敵の目をかいくぐって、真実を垣間見れるということ。
ただ、それだけ。
反乱の力すら、もう残っていない気がする。
あたしは、どうすんだ。
この先、いったい?






f0112996_1233370.jpg徴兵制のある国では、それを支持する人の方が多い国では、それで良しとしている人の方が多い国では、
愛と平和を愛する男は、それを拒否できるのでしょうか
愛と平和を愛する男も、想定し、弾丸を装填し、命中させるための訓練をするのでしょうか
きっと時間が必要です 膨大な時間が

                         Lantern Parade 「誰だ」

信じてないから、努力が足りないから、卑しい気持ちがあるから、前世の行いが悪いから、
救われないのです 報われないのです
それで片付けたがる奴がいるぞ そうでないと困る奴がいるぞ

                         Lantern Parade「服従 苦渋 服従」

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by mouthes | 2010-03-04 12:12 | footmarks

年輪・歯車

今日は一段と寒さが堪える。
もうあまり感覚のないつま先をこすり合わせて、手先に吐息を当てる。
はあ、と出た息が白く姿を現し、寒々しさに拍車をかける。
ストーブのない冬には、とうの昔に慣れたはずだった。
それも仕事があってのことだったようだ。
するべきこともなく、会いたい人もおらず、じっと身をひそめるこんな日は、思えば久しいのかもしれない。
暮らしに追い立てられるように、孤独を突き放すために、働き続けていた。
体を温める酒でも買おうと思うが、ふと立ちあがって止める。
酒屋は二駅先にしかない。
二駅分を往復する電車賃と、それから安酒を買おうと思えば、明日仕事場へ行くための電車賃が足りなくなってしまう。
再びもとの姿勢でつま先をこすり、手先に息を吐く。
膝を抱えて丸まって、窓から少し離れた場所で日差しを得る。
窓枠の形に差し込む真っ直ぐの光線が、時間を止める。
埃っぽいこの部屋で、せわしなく手足を動かす私以外の、全ての時間を止める。
時間の止まった世界で、私だけが時を重ね、じっとりと老いていく。
骨ばったか細い左の手をなでる右手も、同じようにか細い。
光線は時折雲にさえぎられ、ゆっくりと時間が動き出す。
それよりも早く、私は老いていく。
自覚的になる一方で、奇妙な齟齬に襲われる。
ああ私はいつの間に、年老いてしまったのだろう。
瞬きをするたび、じっとりと老いていく。
今はもう遠い日々が、疼きを伴ってふと蘇る。
何もせず、ただ老いていく日。
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by mouthes | 2010-03-01 18:16 | words