皆殺し文学はやめだ

by mouthes

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友達

私には友達がいないと思うのは、
偏に私の懐が狭く、自分の入るスペースしかないからだ。

その代わりと言ってはなんだが、私のことを友達だと思ってくれている人たちは、とても懐が大きい。
私の不用意な言葉や、身勝手な振る舞いを、「しかたないなあ」と思いながら一緒にいてくれる人たち。
そんな懐の大きい人たちは、人様に迷惑をかけまいと努め、自立し、共生し、大いに泣き、大いに笑う。
その人たちの厚意に甘え、私も真似をして、大いに泣き、大いに笑う。
有難いなあ、この人たちがいなかったらあたしなんか生ゴミだなあと思う。
私は、常に自分の求めるものだけを消費し、自分を顧みないものを憎む。
その人たちによって生かされている私は、そんな人たちの何を引き受けることが出来るんだろう。
いつまでも甘えたままでは、ダメだな。

「お前はもう頑張らなくていい。長谷川鉄男の彼女でもなく、誰かのものじゃない、お前になれ。俺もちゃんと堺田町蔵になる。そしたらいつか…」

G戦場ヘブンズドアで町蔵が言った言葉の意味をかみしめる。
どうしたらいいか、じゃない。
子どものままでいるんなら、死ぬまで暗い土の中。
愛する人たちを引き受けよう。愛していない人たちも引き受けよう。
少しずつ、空も飛べるはず。
ごった煮の独白。
日村さんのマジ歌リスペクトゆえ。




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地デジカ、変態くさくていやだ。
変態は良いけどくさいのはごめんだ。
なんでしれっとワンピース系の水着きてんの?
ふつうだと思ってんの?
変態だからね!
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by mouthes | 2009-11-30 10:45 | footmarks

芸術力

芥雅彦さんの舞台を見た。
模試の疲れとかどうでもよくなった。
緊張疲労抑圧膨脹大興奮の舞台!
世の中には内海先生みたいな人が沢山いるんだなあ。

感じたのは命の力。
言葉、世界に対する誠実さ。
強い悲哀と憎悪。
的確な表現、丁寧さ。
羨ましいと思うことが失礼なほどの研鑽、その証!


最近、理想について考えるのは芸術家の職能で、
芸術家でない人はこの世界の理想のことなど考える必要はないのかと考えていたけど、
間違っているかもしれない。
なぜなら芥さんや内海先生は命を賭してすべての人に語りかけるから。
それは生きている限りすべての人が理想・美しさをその身に秘めていると知っているからだ。
生きている人間は常に形を変えてぼんやりしている、それに引き換え死んでいる人間は変わらず確かな輪郭を持っていて大層良いといっていたのは川端康成だったか。
まったくろくなことを言わない。
死はその人を別のものにしてしまう。
絶えず動き、空気を揺らし、関係し合う世界、そこに佇む一つの事物に変えてしまう。
絶えず動き、空気を揺らし、関係し合うことは、命にしかできない。
生きているものの理想は生きている世界にしかない。
だから死んでいるものの理想は死の世界にあるのかもしれない。
心臓の鼓動が常に美しいのではなく、鼓動には可能性があり、美しさを秘めているんだ。
秘めているってことが美しいのか?
死は明白だから?




********





帰宅して亀田・内藤戦見て風呂に入ったら集中力切れた。


だからその生命力っていうのがそのままに感じられる、凄まじさ。
体験したことで、自分に演者の感覚が乗り移る。
喝采や興奮を拒むほどの気迫。




*******




夕飯食べたりそかべさんの新譜インポートしてたらもう疲れた。

追伸

1974兄さんに見抜かれたのでえっちゃんと12・15の新木場参戦します。
いろいろ言ったけど。
でも言った気持ちは、本当なんだ。
ミッシェルはあたしの初恋なんだ。まだまだ引きずってるんだよ。
あたしはメインの初恋もまだ引きずってるし、というか全部引きずってるから引きずるもんだと思ってるよ。
やなんだよラストライブなんて。そんなん見たくないんだよ。
映像がきれいとか音響が良いとか関係ないんだよ。
まだ大好きなんだよ。
終わりなんて見たかないんだよ。
ミッシェルは死んでないって思いたいんだよ。
あたしは大事なものほど粗末に扱って、台無しにしてしまうから、今度こそ大切にしたいんだよ。
えっちゃんが「行こうかどうか迷ってた」と言ってくれてほっとしてる。
な、迷っちゃうよな。
うちらみたいな、解散後に馬鹿みたいにミッシェルを愛してしまった連中にとっちゃ、ミッシェルってある意味バンドじゃないもん。
チバユウスケでもアベフトシでもウエノコウジでもクハラカズユキでもない、なんか別の生き物なんだもん。
そりゃ4人の人となり、それぞれ大好きだけど、それじゃ足りないくらい自分の中でミッシェルがバカでかいんだもん。
拗ねたり斜に構えたりして「もう好きじゃない」みたいなこといってみたところで、ミッシェル抜きにしちゃ語り始められないんだ。
「初めて」ってほんと厄介だ。
でもあたしは、12月15日、今も愛する「初めて」の死に目を観てくるんだ。
ああああああ泣いちゃうなー



♪ thee michelle gun elephant 「リリィ」
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by mouthes | 2009-11-29 23:19 | moments!

理想覚書

「こうなりたい」という理想がある。理想に嫉妬している。いつも、いつも。



理想が現れては消える。
胸の中で疼いては自分を嘲笑う。
目を逸らし罵倒すれば姿を消す。
張り詰めていた脳内がぼんやりとし始めた頃、忘れていた嫌悪感に襲われる。




「こうなりたい」という理想がある。それに向けて歩いている。いつも、どこまでも。



実感が自分の手をすり抜ける。
心と体は同じ形をしているのに。
渦を巻く心は、目に見える。
私には、まだ心がない。
心の元になるものが、体の奥で身を縮こめている。
怖いのは、恥をかくこと。
怖いのは、侮られること。
怖いのは、見切られること。
怖いのは、そういったことすべてへの予感。

踏み切る力よりも強く、踏みとどまろうとしている。
すでにわかっていることに、了解しきれていない。

自分がそれほど馬鹿ではないこと。
人をの痛みを想像しない傲慢さがあること。
その傲慢さは過去から逃げているが故だということ。
「わかっている」というほど、何も知らないということ。

深く息を吸う。
深く息を吐く。
そして大きな声で歌う。
いつも怖がっている。いつも憎んでる。いつも恥じている。
それらと同じように、いつも歌っている。

言葉や言葉遣いで、表面をきれいに見せること。
醜いけれど目も当てられないほどではない悲惨。
人に見る冷やかさや傲慢さは、いつだって己のものだから、
憎しみが絶えないんだ。

だからこそ、嫉妬は尊敬の基になる。

思いついたことは、思いついただけの価値しかない。
譲れない唯一つのことに満足できずに、眠たい嘘で飾り立てる。
私の言葉に必要なのは、「饅頭怖い」と言ったときに「饅頭怖い」という話をする精錬さ。

常に考え、常に組み立て、常に発する訓練が必要だ。
感情は、感情のままに。
論理は、さらに深めて。

「おっぱいを大きくしたいなあ」と思ったら、一も二もなくそれに励み、
何故自分が大きいおっぱいを求めるのかその理由を内外に求める。
欲求の扉を開けば、世界が色づく。
だからどこまでも、行こう。
いつだって、望めるのはただひとつだけだから、行こう。



追記*
欲求の扉を開いて「THEE SCENE」のプレリザーブチケットを取ることに失敗しました。
今日の一般発売、とれるかなー
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by mouthes | 2009-11-28 01:27 | footmarks


セクシーな人のお嫁さんになりたいなー

そういうときには心にセクシャルバイオレットNo.1!
なんか、気分が盛り上がるでしょ?
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by mouthes | 2009-11-26 16:21 | footmarks

なし子

とりとめなし子。
脈絡のないことをとりとめもなく考え続ける深夜2時。

今日は久しぶりにいろんなことを考えた。
何故あんなに西遊記に魅了されたのか。
丁寧な言葉遣いが常識になったのはいつからか。
自分自身の価値観を実感し始めているが、それは知識の蓄積に因るのか、それとも単なるシステムの簡略化に因るのか。


死ぬって一体どんな感じなのか。


どうしていつも大事なことから忘れていってしまうのか。


考えることは、優しい行為だ。
それ自体が祈りで、愛だ。
誰かを傷つけてしまうけど、誰かを裏切ってしまうけど、
考えることで、あがなえるのではないか。



とは思うものの、もっとうまくやっている人は沢山いる。
上手く優しく穏やかに、世の中の半分を愛している人は、いる。
あたしにはそれが出来ない。
傲慢に、がさつに、要領悪く、憎まれながら、自分よりも優しい人を愛す。
どこまでも、愛す。
愛すよ。
こういうところがしつこい。


あたしのこれからの課題は、あたしの話を聞いてくれない「良い人」を探すことだな。
そんな人いない気がするけど。
だって良い人は話聞いてくれるもん。
だからこれを読んでいるあなた。
随分人生に余裕があるんですね!
あ、間違えた。
とても良い人ですね!
大好きです!

気付けばもうすぐ12月。
銀杏BOYZの新譜が発売されるわ!
あ、間違えた。
センターももうすぐだなあ。

とりとめなし子。
脈絡のないことをとりとめもなく考え続けるもうすぐ3時。

♪銀杏BOYZ「ボーイズ・オン・ザ・ラン」
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by mouthes | 2009-11-24 02:51 | moments!

ミッシェル、私の恋人

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最初にして唯一の「私のバンド」、 Thee Michelle Gun Elephant 。

ミッシェルに出会ってから、どれだけのことを教えられただろう、
と反芻したい気持ちは山々ですが、
あらゆることに教えられ、あらゆることから学ぶべきである未だクソガキの域をでない私にとって、
その反芻はあまり意味もなければつまらないのでしません。



しかし、やはり彼らこそ私にとって特別な存在であることは変わりません。
まあなんていうか、あれです。
初恋なんです。

彼らの立ち姿に惚れてしまったことは、私の世界の上下を決めてしまいました。
何がカッコよくて、何がカッコ悪いのかという基準の根底には、いつも彼らがいるのです。
彼らと比べるということではなく、「カッコイイもの」の魂には必ずミッシェルが宿っていると、なんか決めちゃったのです。
初恋というものは恐ろしいですね。なんか決めちゃったのです。
でもそれは、みんながミッシェルっぽくなればいいとか、スーツ着てバンドやればロックとか、そういうことではなく、
自分にとってカッコイイものを「死ぬほどカッコいいぜ!」って人前で叫ぶ気概・・・とか!
あるところでは自分の力を自覚してわきまえ、また一方で無根拠に強く自分を信じる尊大さ。
そういうのがすげーカッコイイと思っちゃうのはもうミッシェルに惚れたからなんだよね。

そういう存在なのです。
私にとっての Thee Michelle Gun Elephant は。

解散してるとかしてないとか全然関係なく、とっても大きな存在なのです。
ていうか解散してもなお終わっていない、気づいたらまた再結成すんじゃないかなーこんなにカッコいいんだし、っていう、そういうバンドだったのです!

だけど今年の7月、砂塵をたたきつけるようなギターを弾くアベフトシは、突然いなくなってしまった。
「なぜ?」「どうして?」なんて問いかけも届かない場所へ、旅立ってしまった。
この先多くの人のギターに、アベフトシの魂は宿るだろう。
だけど、アベフトシのギターがアベフトシの手によって、ライブハウスでかき鳴らされることは、もうない。



ミッシェルは、死んじゃったのかな。

そんなことを考えさせられてしまった理由。

それがこれ、「THEE SCENE」です。

ミッシェルのラストライブを映画館で放映するということらしいのです。
観てしまったら、きっといろいろ感じ入ってしまうだろうし、こっちは受験のラストイヤーですしで観に行くつもりはないのです。
だけどなー、どうしても体が行こうとしちゃうんだよな。
何度チケットの購入ボタンを押すところで我に返ったことか。

でも、ラストヘブンのDVDすら観ることができない私は、やはり行くべきではないような気がしています。
ミッシェルを、悼みたくねえよ。
マイケルは死んじゃったけど、ミッシェルはまだ生きてるもん。

私がミッシェルを聴き始めたのはすでに解散してからだったけど、それでもミッシェルは生きてると思った。
だって、ミッシェルよりカッコイイバンドなんて、いなかったから。



銀杏BOYZはカッコイイ。
くるりにときめく。
ソカバンは気持ちいい。
ポーグスもストロークスもレディオヘッドも素敵だよ。

でも、ミッシェルの時みたいに、私の心は痺れない。
ミッシェルの時みたいに飛びこんではいけない。

あたしにとって、ミッシェルが死ぬ日は、いつになるのかな。
でも、峯田くんが「もしも歌に命があるのなら、僕はきっと死ねないんだよ」って歌ってたからな。
死ねないのかな。
死なないんだ。
ならいいか。
大丈夫だ。

ん、集中力切れてきた。
ウォータリングキスミントのCMで林檎さま、まさかのマイケルリスペクト。
なんどみてもムーンウォークが素敵。



♪銀杏BOYZ「東北新幹線はチヒロちゃんをのせて」
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by mouthes | 2009-11-22 02:03 | footmarks

いってくださいませ

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友達のハセケンが、銀座・京橋のGallery Kという場所で「壁に描く」という個展をやっています。
土曜日までです。
なかなか見応えのある作品が揃っています。
今日遊びに行きましたが、結局1時間半くらいいました。
木曜の午後以外は、偏屈なプーさんのような柔和さを持つ彼が温かく迎えてくれるはずです。
私は彼の優しいところが大好きです。
みなさんにも伝わればいいなあ。
伝わったらすごくいいなあ。

*******************



「存在することがあたりまえすぎて、いつしか存在を忘れてしまう存在、壁。私たちの日常世界の境界として存在する壁。壁は誕生の瞬間から私たちとともにあった。だが壁は私たちの存在を守りつつ、私たちの存在を操ろうとする。そのあまりに強大な存在からの一方的な力の連鎖に恍惚と憎悪を抱きつつ、今、壁との交信を開始する。」

物質の重い手応えと、それを吹き飛ばさんばかりの疾走感。
壁を立ち上げつつ同時にそれに挑みかかる絵画が
作者の内面と現実世界の界面を鮮やかに浮かびあがらせています。

ぜひ、ご覧ください。

Gallery K 


Gallery K HP **** 地図
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by mouthes | 2009-11-18 11:44 | footmarks

すけべなこと

疲れてるときとか、うんざりするようなことがあったあとは、
すけべなこと考えるとなんか気分が楽になるのはどうしてだろう。
いまだにコンビニでエロ本が売れるのは、多分このせい。

そういえば今日の朝は、最高に天気が良かったね!


♪曽我部恵一「朝日のあたる街」
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by mouthes | 2009-11-15 19:21 | footmarks

浪人生日記

はい、どうも!あなたのcocoです!

こういう書き出し久しぶりだなー。
なんか、誰に読まれるわけでもないようなことばっかり書いてたからな、ここ2年くらい。

そしてこのブログも、ここ3年くらい受験生日記として存在しているわけですが、
今が一番受験生らしいです。

一日の計画を立てて、限界を把握して、淡々とこなしていく。
6時に起きて30分で支度してご飯食べて、その後も食事休憩は最低限に抑え、起きてる間はほぼ勉強みたいな、修行というかもはや服役です。
模範囚です。

背中痛いよー

銀杏BOYZのライブ行きたいよー

幼馴染とホラー映画見たいよー

でも今は勉強する以外にしかたないので、勉強し続ける日々。
でも研究とか始めたら、今なんか比にならんくらい精神擦り減らすんだろうなー。
いつか来るその日のために、やっぱり今は勉強しかない。
全ては、今日より明日強くなるために(グラップラー刃牙)

バキ、今どうなってるんだろう。
「バキ」ですらも20巻くらいからついていけてないし。
「範馬刃牙」については言わずもがな。
でもピクル編はちょっとだけ読んだけど、愚地克己最高にカッコよかったなー。

ピクル編のあの戦いは、
化け物揃いのバキの中で、格闘エリートとしてどうしても噛ませ犬的なポジションを担っていた愚地克己の、
最高の花道だった!



そしてインペルダウン編からもうずっとクロコダイルがカッコイイよね。
ジャンプであんな悪役久しぶりだよ。
敵が味方になるみたいなことはちょくちょくあるけど、
クロコダイルはワンピースの中でも屈指の「下衆な部類」の悪役だもんね。
たしかに、アラバスタ編すげー長かったから、あそこで一旦コミックス買うのやめるくらい長かったから、
ここでキャラクターを生かすぐらいしないと元が取れないよねーとか勝手なことも思う。

リボーンはもうかなり前からなんの話してんのかわからんし。
ブリーチ早く終わんねえかな。
リリエンタールは面白いのに順位上がんないし。
でも、好きだよ。(何でも許される一言)

ジャンプ読んでる時間は幸せ。


♪Michael Jackson「Smooth Criminal」
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by mouthes | 2009-11-11 21:51 | footmarks

THIS IS IT

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マイケルのことなんてほとんど知らなかったけど、
いつもブレない視野と慎重な視線で作品を観、信頼できる映画評をお書きになっている「Devil's Own」さんのところで「THIS IS IT」の記事を読み、
衝動的にセンター南へ観に行ってしまった。

こういうのってタイミングなんだよなあ。
たまたまお金があって、たまたま元気がなくて。
吸い寄せられるように映画館へ走っていた。

金曜の真昼間だけあって、ショッピングモールも映画館も程良く空いていた。
3列目の中心に陣取り、前後左右、目の前にはだれもいないし後ろに気配も感じない。貸切の気分!
こういうのって、ほんと、タイミングだ。

私は世代でもないし、Youtubeでちらっと見たり、MTVで流し見するんでもなければ、マイケルの曲をまともに聴いたことがなかった。
だけど、「THIS IS IT」のその名の通り、「これこそがマイケル・ジャクソンなんだ」と思い知った。


終始一貫して、この映画は、携わった全ての人たちのマイケル・ジャクソンへの愛に満ちていて、
それはもう言葉にできない大きさで、言葉にできない煌めきで、奇跡そのものだった。

これはすごく個人的なことなんだけど、最近日本橋ヨヲコ先生の作品をよく読むから、
映画を見ながら作中の台詞を何度も思い出した。

「素晴らしい作品ほど巧妙に自然の産物だと見せかける。それを奇跡とも知らず当然のように消費する。」(G戦場ヘブンズドア/1巻(131ページ)/阿久田鉄人)

マイケルの音楽はまさにそれで、聞いたこともない楽曲の数々が、当たり前のように耳に馴染んで、体が動き出す。

「生きている意味が全て噛みあうその瞬間を味わいたいのなら 丁寧に生きろ」(少女ファイト/1巻(148ページ)/陣内笛子)

マイケルの周囲はその瞬間で彩られていたし、いわずもがなマイケル自身もいつだってその瞬間のさなかにいた。
その瞬間を生きるためだけに全てが作られているという事実に、何度も視界がうるんだ。
みんながマイケルを愛していて、みんながマイケルを通して一つになろうとしていて、なんか神様みたいだった。


ただ、そんなマイケルから私が感じたのは、神様のような輝きとは裏腹な、人間としての限界だった。
どこまでも遠くへ手を伸ばして、あるかどうかもわからないものを「ある」と信じて疑わない。
ひとりの人間であるマイケル・ジャクソンの姿。
何も諦めない、他者を愛し他者に応えようとする、とめどない献身。
だからこそ、マイケルの心の底からの望みは、マイケルが「マイケル・ジャクソン」である限り絶対に叶わない。
そんな姿が、たまらなく悲しかった。不器用で純粋にもほどがあるってもんだぜ、マイケル。
マイケルが「普通の人」だったら、もっとうまくやれただろうに。
でも、こうも教えてくれた。
「人は、自分が出来ることを精いっぱいするしかないんだ」と。
人にみっともないところを見せられなかったマイケルの、血の滲んだメッセージを、あたしは絶対大切にするよ。

どんなに考えあぐねても、誰かと一つになることは難しいから、あたしも、あたしにできることを精いっぱいして、誰かと繋がるよ。
どこまでも手を伸ばすよ。
マイケルの苦悩と献身に、敬意を込めて。


♪Michael Jackson「This Is It」
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by mouthes | 2009-11-06 22:00 | footmarks