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皆殺し文学はやめだ

by mouthes

台風雑記

台風が来て学校が休み。

台風が来る前の気候ってすごい好き。
突然の大雨に耳を澄ますも良し。
独特の蒸し暑さにむせ返るも良し。
束の間の陽光に想いを馳せるも良し。
朝の連続テレビ小説も見れるしなあ。
ゆっくりお風呂も入れるし。
今から鼻歌歌っちゃうぜ。フンフフンフフンフフー

ビートルズ の ”The Fool On The Hill” という曲がこの上なく好きで。
昨日から歌詞を覚えよう覚えようと奮闘している次第で。

歌詞が素敵。
ジョン・レノンの歌が素敵なのは、一人称・二人称じゃないところ。
いかにも、「聴いた話なんだけど・・・」とおとぎ話でも語るかのように、
聴いている人の胸に贈り物を届けていく、この感じね!!!

あたしはこの歌い出し(Day after day...)に、

ちょっと気になっている女の子と、
ふたりきりでどんな音楽が好きかとか、行きたい場所とか、憧れている人について語り合った後に、
少し間をおいて、
「こんな話を聴いてくれるかい?」と言って
「こんな男、君はどう思う?」って少し照れながら尋ねる、

そんな風な情景を夢想してしまうほどにもう夢中!



一番が歌いやすくて二番が歌いにくいところも素敵。
人の耳に残りやすい部分は分かりやすくできてるんだ。
ポップを無邪気にできるところもジョン・レノン、そしてビートルズの天才たる所以かなんて思ってしまう。



ポップを無邪気に、と言えば岡村靖幸復活!!!!!!!!!!!


あ、びっくりしすぎた。
昨日タワレコに行ってもう、POPの熱さにまたびっくりですよ。


みんな待ってたよ、岡村ちゃん。
あたしもインストアライブ行きたいけど、もう売り切れてたんだよ。
何で当日で、当日の20時の時点で売り切れてんだよ!どうなっちゃってんだよ!
あーうれしい。もーうれしい。
兄は10日に帰ってくるしな。
にやにや笑いが止まんないよ。

加えて、坂口安吾。
前にも書いたんですが、やっぱりこの人かっこいいんだよなあ。
ことあるごとにこの人の言葉を思い出すよ。
短いエッセイなのに、ひとひらの紙でさえ、この人はどこまでもインクに自分を滲ませるよ。
夏目漱石もすごいし、読むたび会って話してみたくなる衝動に駆られるけど、
漱石は秀才で、安吾は不良なんだよな。
いつの時代も不良はどーもキラキラして、虫のようなあたしは惹かれてしまう。


「文学者、もっと、ひどいのは、哲学者、笑わせるな。哲学。何が、哲学だい。なんでもありゃしないじゃないか。思索ときやがる。
 ヘーゲル、西田幾太郎、なんだい、バカバカしい。六十になっても、人間なんて、不良少年、それだけのことじゃないか。大人ぶるない。瞑想ときやがる。」

「時間というものを、無限と見ては、いけないのである。そんな大ゲサな、子供の夢みたいなことを、本気に考えてはいけない。時間というものは、自分が生れてから、死ぬまでの間です。
 大ゲサすぎたのだ。限度。学問とは、限度の発見にあるのだよ。大ゲサなのは、子供の夢想で、学問じゃないのです。」

(坂口安吾著「不良少年とキリスト」)




勉強してると、ふと、思い出すんだよ。



あ、あと最近現代文の過去問で読んだ評論も、なかなかのことが書いてあったなあ。
今調べたら、千葉一幹というひとの「教祖と教師」という評論だったようだ。
坂口安吾が「教祖の文学」で言っていたことを読み解いた、分かりやすいものだったな。

教師というものは、臆面もなく老成しきらなくてはならず、しかもそれに気付いてはいけない。
老成の空虚を知った故に、坂口安吾も宮沢賢治も教師でいることができなくなった。
しかし坂口安吾や宮沢賢治は教師であることを辞めて、大衆の教師となることができたのではないか、とそんな話だったな。

要約というものが苦手で、こうまとめてしまうとちょっと違うことを言ってるんじゃないかと不安になる。
うーん、まあ、ごめん。読んでみてください。


あー、これを書くのにもずいぶん時間がかかってしまった。
勉強しよう。
限度を知りに行くのだよ。
by mouthes | 2007-09-06 10:29 | footmarks