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皆殺し文学はやめだ

by mouthes

悲しいことがあっても

今の自分が好きだ。
いとおしいと思う。

昔はそうじゃなかった。
苦しかった。
寝起きに襲い来る鈍い頭痛が、一日中続いているような、
いらいらした痛みがあった。
誰のことも好きじゃなかった。
自分のことはきらいだった。

それが変わったことにはたくさんの出来事が関係している。
善良さを知って、育ててもらって、それがわかるようになって。
それが半分。
もう半分は顔面から転ぶような痛々しくてみじめな出来事だ。

よく、苦しい経験をして、「あの経験があったから・・・」と振り返ったり感謝したりしてる人の言葉を聞くが、
まだそんな風に思えたことはない。

みじめな出来事は、相変わらずみじめだ。
傷が薄くなることはあっても、なくなることはない。
いつだって生傷になる。じくじく痛む。

こんなこと、なかったらなかったで楽しく生きていけたと思う。

ただそんな未来はないし、過去は変わらない。

だから過去を憎むのはやめた。
やめただけ。

もし誰かのせいだとしても、それを憎むのはやめるんだ。
誰かを責めることがあるとしたら、それはより良くなるためだけにするんだ。
それ以外の感情が、もしすこしでもあるなら、
それは呪いだから、
感情をできるだけ細かくして、自分の中で飲み下す。

許さないなんて思ってないよ。
出会えてよかったとも思わないけど。

あなたが誰かを愛せますように。愛されてきたことを知りますように。
そうしたらきっと心の価値がわかる。
それだけで十分だ。
by mouthes | 2015-02-13 12:51 | footmarks