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皆殺し文学はやめだ

by mouthes

忘年会

中高の同級生と、忘年会をした。
我々の遅い巣立ちももうすぐだ。
本当ならね、もうみんな社会人で集まることもできないかってところだけど、
10人集まってこの学生の多さ!
ほんと優雅だよ。
貴族かってね。

知り合っていつの間にか10年以上経つこの人たち。
わかりあっているというよりは、居心地の問題だろうなあと思う。
みんな優しいしなあ。
それぞれに激しいところもあるし。
彼らの持つ激しさは、心の奥で燃えて、時には自分も傷つける激しさだ。
プライドっていうより意地っ張りで、どっか間抜けで、人の気持ちがよくわかる、
かわいくて、カッコよくて、大好きだよ。
ずーっと、そういう友達がほしかった。
彼らが私のほしかったものだ。





「大切にしたいんだ」って話をした。
もっと人間関係を大切にしたいんだ。
その人が喜んでいることを大切にして、自分を満たされるとか、そういうのがいいんだ。
あの時できたように、また人を大切にしてみたいんだ。
大きな声で笑って。
どうしてできないんだろう。


語ることができるからといっても、冷静なわけじゃない。
他人の経験則で自分を見ることができたところで、客観的ってわけでもない。
狂気は狂気のまま。
マルキド・サドが自分の体験を冷静に話したところで他者には理解できないし、
彼の持つ欲求が狂気であるように見えるのと一緒だな。

ながらく自分にとって、「思考停止」っていうのは悪であり不誠実だったけど、
そうじゃないのかもしれない。
考えても仕方ないことってあるんだろうな。

少年と少女のように生きてきた父母も今年で還暦を迎えた。
心に望んだことを、ただひたむきに苛烈にめざし、
叶ったことに涙し、挫けたことに涙する生き方をしてきた人たちだと思う。
私の憧れ。

私を愛してくれた兄たちも青年期を終えるところだ。
心に決めたことに言い訳をしない、私に対しては情けなさを見せない人たちだ。
どちらも意地っ張りで、知的でたくましい。
私の憧れ。

カッコいいものが好きで、カッコいいものになりたくて、そうでない自分が嫌だった。
でもカッコいい人たちは、いつだって自分の惨めな部分をも愛していた。
そうして人を愛していた。
わたしもそのようにできたらいい。
今は全然できてないけど。

自分のことを認める気持ちがないと創作なんてできないのか。
心に穴が開いてるままじゃ、器から溢れることもないよ。

せめて、何したいのかわからなくなったときくらいは、誰かのためになるような行動をできるようになろう。
自分を守るためにした選択は、いくら傷ついても救われない。
どうせ融通のきかない私なら、何を選んでも背負うことになるのなら。
責任を誰かに押し付けるためにするのではなく、自分を犠牲にすることに酔うのでもなく。
私は満たされるために動きたいし、それによって私が満たされるから。



よし!
by mouthes | 2012-12-09 22:46 | footmarks