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皆殺し文学はやめだ

by mouthes

指さえも・関口さん

一晩中、関口さんに話を聞いてもらった。
久しぶりにぐっすり眠れた。
何度か目が覚めた。
ひざの裏に汗をかいて。
帰ってきて、夏の暑さも、今やるべきことも、なんだか妙にはっきりしている。



覚えているいくつかのやりとり。



憐みの気持ち・不安定・まだ好きだということ。

気持ちの根っこが残るから、絶対に嫌いにはならない。
今までがそうだったからといって決めつけるのはよくない、本当にそうかな、と思ってみれば。

流星ビバップの歌詞について。
傷が消えていくのは、自分ではなく相手の方。

真鍋昌平のマンガってラップみたい。
起承転結や熱量、センスっていうよりも、情景を描写することに意味がある。

早すぎたの一言に尽きるでしょう。
そんなのお酒に酔っ払ったノリでしてんのと変わらないですよ。

終わり方があまりにもだから、感触が嫌な思い出になっているのでしょう。

本当に時間は限られていて、もったいないから誰にでも同じようにはふるまえない。

説明しすぎな感じがあるよ。そんなに言わなくてもわかる、おなか一杯になっちゃうって。

恋人に求めるのは安心感でしょう。
一緒にいて安らぐとか、そういうこと。
ずーっとドキドキしているとかそういうこともないし。
「安らぐ」を「好き」っていう言葉に置き換えたら「好き」なんでしょう。

顔がよくても性格が最悪だったら、その顔まで嫌いになっちゃうことって僕はありましたよ。
その逆もあって、「わー面白い顔ー」って思っていても、その子の性格がものすごくよくて、
その子のやさしさに自分が救われることがあったら、
「ああこの子は良いな、この顔が正しかったのかもしれない」と思うこともあるし、
顔なんてね、そんなものですよ。

勝手に友だちより恋人が上だと思って、
友だち以上のものを知りあって間もない人に求めるのはかわいそうですよ。

あなたは、パチンコであと1000円つっこめば勝てるかも、と思っている人。
勝っている人はここぞという時にお金を使う人。
でも、私が諦めることでその人の面白さを損するようなことはできないよ。

まだお互いがよくわからないから、どういう言い方をすれば傷つけずに言えるかがわからないんでしょ。
傷つくかどうかなんて問題じゃなくて、とりあえず言ってくれればいいのに。
何もしないからと言って、傷つけていないことにはならないよ。

不安定だってことは伝わりすぎるぐらい伝わってきますよ。
もうおなか一杯になるくらい。おんなじ話何度もするし。
そこしか伝えたくないっていうのもあるしね。

何も言えないことが苦しくて、
やさしい物語を読んだり見たりして、
全然関係ない涙を流すような、むせび泣くようなことはもうしたくないんです。

マンガとか音楽の趣味が合わないんじゃないですか。
年取ると時間がないから、他にやることがあれば、違いを理解しようとする時間はもったいない。
同じような人で、安心感のある人がいいでしょう。
気持ちの強さとかで違うかもしれないですけどね。

いじけているものが嫌いなんです。
いじけていないことのひとつの証明として、「他者に働きかけること」があるのです。
それをしていないものが、自分をなぐさめることに一生懸命になることが、とても嫌いなんです。
ミスチルは、いじけの権化です。
岡村靖幸がいじけた歌を歌ったらどうするんですか。
岡村靖幸はいじけた歌を歌わないから岡村靖幸なんですよ。



帰り道、関口さんのやさしさを思い出して泣いた。
私にとって、やさしさは時間だ。そして信頼だ。
2時から16時まで一緒にいてもらって、恩を感じないのも間違っているが。



「指さえも」を歌いながら帰った。
指に思い出がある。
感触を思い出す。

無いよりは、いい。


そうこうしてたら友だちがタイムラインで「それはちょっと」を歌ってる。


無視しないで、気持ちを、ぶつけてほしかったなあ。
自分が気持ちを押し付けてしまったのも、返ってこなかったのも、しかたないのはわかっているけど。


離れたら、顔をよく思い出す。
悩んでいた時は、全然思い出せなかったのに。
ああ、ずーっとそうだった。
今も思い出せない、何人かの人の顔。

手が震えている。足も少し。
体も痛い。
なんだ、生まれ変わるのか、あたしは。
脱皮でもすんのか。



掃除をして、ご飯を作って、勉強しよう。
ぽっかり空いてしまった生活のことを考えよう。
あいている穴から、新しいものを招き入れよう。

おいで、おいでだ。

くるしみは悲しみに、悲しみは祈りに、祈りは喜びに。
そうしてまたくるしみは生まれて、喜びにかわって。


うん、流星ビバップ!






by mouthes | 2012-07-15 17:57 | footmarks