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皆殺し文学はやめだ

by mouthes

くせのうた





友だちと長い間電話で話した。
他愛もない話をした。

ずっと気になっていたけどわからなかった短編が、太宰治の「故郷」という話だったこと。
別の友達の恋のこと。
わたしが「ファイト・クラブ」が大好きだってこと。

今日の嫌なことも、楽しかったことも、
全部丸く収まる。
大切な友達が、また少し大切になる。

そういうやさしい気持ちが、確かに存在して、
星野源の歌はそういう歌だと思いました。
そいつは壊れやすいわけでも、したたかなわけでもなく、泣くほど強い感情でもなく、
寝る前の、うとうとした感じに近い、ごく素朴な瞬間なのです。

布団に入って目を閉じた後、いろいろ考えたり、想像したりして、
突発的な不安に襲われたりするけど、結果寝ちゃうんだ。
寝るときって大抵そんな感じ。
自分がむきだしになる瞬間と、自分でなくなる瞬間が一緒にある。
そんなことおもうと、この人の歌はすごいなー
by mouthes | 2012-02-21 04:50 | footmarks