皆殺し文学はやめだ

by mouthes

あともう一回 あなたから あともう一回の電話で僕らは出直せる

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9/8、22歳の誕生日、あの岡村靖幸が復活した。


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行く前から、岡村靖幸は私のために歌うのだと思っていたけど、
実際のライブはそれ以上の熱狂に満ちていた!

私は「全盛期」の岡村靖幸を知らない。
岡村靖幸が、若くて、何かの象徴みたいに輝いて、あたりまえのようにテレビに出ていた時代を知らない。
私が生まれたのは平成元年で、
岡村靖幸は私が生まれる前から「みんなの靖幸ちゃん」だった。

私は岡村靖幸を知って、「だいすき」が大好きで、夢にまで見た。
話に聞く岡村靖幸は、メディア上に浮かんだり沈んだりしながら、本人はそれをあまり意に介していないみたいだった。
というか自分のことで手いっぱいなんだだろうなーと思っていた。
私と一緒で。
こんなに才能があって、大勢の人に求められてて、認められていても、
私と同じように不安で、物足りなくて、わがままで融通が利かない自分のせいで寂しい思いをしたりするんだとしたら、
そう悪くない気がしてきた。
そしてそういう歌を聴いて、やっぱり大勢の人が泣いたり笑ったりして、
そう悪くない気がするってのは、
すげーなあと思っていた。
だからね、
岡村ちゃんにどんなことがあって太ったのかも覚せい剤をしたのかも知らないけど、
どんなに太ったとしても覚せい剤をしたとしても、
ファンは岡村ちゃんを嫌いになんてなれなかったと思うんだよ。
岡村ちゃんと一緒で、
不安で、物足りなくて、わがままで融通の利かなくて苦しい思いをしてるからさ。
それを掬ってくれるのが、岡村ちゃんの音楽だったからさ。


でも嫌いになれないから、余計に寂しいじゃん。
岡村ちゃんが劇的に太って、入所して、いっちょ噛みした音楽ライターに好きなように叩かれてさ。
叩かれるならまだいい方で相手にもされなくなってきてさ。
そんな岡村ちゃんだからさ、いつだって心配になっちゃうじゃん。
あの時自分を熱狂させてくれた岡村靖幸の「今」が、超心配になっちゃうじゃん。
どんな姿でもみんなの前に戻ってきてくれる岡村靖幸を応援してきた人たちだよ。
岡村靖幸のファンには、好きだって思うのと同じくらい心配に思う人たちがたくさんいたと思う。
しかたないよ。
それも愛だよ。

私はまだ7年くらいしか知らないけど、
20年以上の岡村ちゃんの活動をずっと支えてるファンの人たちが今もライブに来てるんだから、
そういう意味でもライブ会場はただならぬ熱気でしたよ。


しかし7年越しの思いを経て見た本物は、
私が想像していた通りの、そしてそれを上回る魅力を爆発させる岡村靖幸だったのですよ!!!!!
イイ声で、キレッキレのダンスで、やたらセクシーで!
色とりどりのビームライトの中を暴れまわる青年14歳がそこにいたのですよ!!!!




「どうなっちゃってんだよ」からの「カルアミルク」で、
岡村ちゃんは何度も何度も頭を下げていた。
お辞儀じゃないってわかってる。
「愛してるぜ」って岡村ちゃんが歌う。
言わなくてもわかるよ。
だってライブ最高だもん。


あたしは多分、岡村ちゃんは逮捕されるたび安心してたんじゃないかって思う。
人から期待されるたびに不安が加速していって、
人から信頼されるたびに自分のことが不安になっていったことは、
自分にも覚えがあるから。
相手に迷惑かけることでしかコミュニケーションが取れない時期が、今もあるから。
それじゃだめなんだけどね。
自分が好きになりたくて、それにこだわってるうちは誰かを愛したりできない。
誰かを愛したりできないうちは、自分のことなんて好きになれない。
でも多分、岡村ちゃんは、そこを越えて行ってしまった気がする。
そこを越えて行った人が持つ光みたいなものを、その輝きを、あの時岡村ちゃんに見た気がする。
そうだといいな。
あたしの勘違いじゃないといい。
そうだったら、またあの素晴らしいライブが何度でも見れるから。


何度かの岡村ちゃん休憩(体感5分程度の小休止。MCや楽器のパートソロ中に岡村ちゃんが休憩する)をはさんで、約2時間半のライブだった。


最初は5曲ほどぶっ続けで踊りまくっていた。
セットリストを挙げていらっしゃる方がいたので、拝借いたします。(こちら
コメント欄がなかったので、リンクもすべて事後報告になってしまいますこと、陳謝いたします。
申し訳ありません!

1. どぉなっちゃってんだよ
2. カルアミルク
3. ア・チ・チ・チ
4. Vegetable
5. 聖書
6. Punch↑
7. Co'mon

ここまではぶっ続けで歌いまくりの踊りっぱなし!
Vegetable~Co'monはメドレー的な流れだった。
というか最初Vegetableはミックスが激しくて曲に気づかなかった。
サビで歌詞が耳に入ってきてハッとした感じ。
でも知らない曲だと思いながらガンガン踊ってた。
もうほんとね、アゲアゲでしたよ。
アゲアゲってこういうことだなと思いましたよ。
心も体もどうかしてた。
どうかしてるよってこういうことだなと思いましたよ。
そしておもむろに舞台からいなくなり、突如始まった岡村ちゃん休憩。
各パートのソロが始まり、段々状況が飲み込めだす会場に笑顔が漏れる。
パートソロ、素晴らしかったです!
パートソロが一斉にブレーク、からの岡村ちゃん復活!


8. イケナイコトカイ
9. 19
10. いじわる


ここで2度目の岡村ちゃん休憩。
今度はしばらくコーラス、パーカッション、キーボードの白石さんのMCが入って、
岡村ちゃんの近況などをネタに、1日に20時間作業をし続けてようやく完成したのが「エチケット」であると告白!

「岡村さんは、みなさんもご存じだと思いますが、
昔からジャックナイフのようにぎらぎらしたところをお持ちですけど、
みんな最近の岡村さんは、昔とは少し違うなと思っています。最近の岡村さんは、・・・やさしい♡」

白石さんから察するに、すごくいい空気の中でエチケットは作られたようです。

そして白石さんは、おもむろにファンレターを届いて読みだし・・・

「ペンネーム『家庭教師』さんからですね。
 『白石さん、会場のみなさん、こんばんわ。僕は今日、新木場COASTで歌うことになっているんですが、
 僕の思い出がたくさん詰まっている曲をリクエストします。』
 ということでですね、リクエストにより、みなさんもご一緒に、青春て1,2,3ジャンプ!
 「あの子僕がロングシュート決めたらどんな顔するだろう」をお送りします。」


11. あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
12. だいすき

「ありがとう!」と言い残し去っていく岡村ちゃんでしたが、
ここまでが本当にあっという間だった!
あっという間すぎてここで終わるわけがない!
ここで終わられたら困る!
アンコールがあるに決まってる!
それくらいぐいぐいした思いの詰まったアンコールが、
構成的には第2部としてスタート!



<アンコール1>
13. DATE
14. 祈りの季節
15. マシュマロハネムーン
16. SEX

マシュマロハネムーン~SEXは、アルバムと同じ流れで、私はこの時が最高に盛り上がった。
「あん時言ったろ」がすげーキマってた!
白いカーテンが閉まって、カーテンの前にキーボードだけが現れ、
岡村ちゃんが登場!
岡村ちゃんの方へ押し寄せる人!
ぎゅうぎゅうになりながら針の穴を通すような隙間を見つけて、なんとか岡村ちゃんを見ながら聴きました。


<アンコール2>
~キーボード弾き語り~
17. 友人のふり
18. Lately(Stevie Wonder)
19. 卒業写真(ユーミン)
20. 君が代
21. どうかしてるよ


「友人のふり」を歌う前に、「君は僕のこと好きだって言いながら、他の男とデートしてる・・・ちゃんとネタはあがってるんだぜっへぇ!!!!」って台詞が、「やっぱり岡村ちゃんだなあ」と思って感慨深かった。
「どうかしてるよ」から白いカーテンが開き、再びバンドセットへ!
メンバー紹介中ステージ左わきの段差に、ホーンセクションの人と座りながらしゃべってるのがなんとも素敵。
素敵にマイペース!


22.~ギター弾き語りメドレー~
 (1)家庭教師
 (2)愛の才能
 (3)真夜中のサイクリング
 (4)Dog Days
 (5)Shining(君がスキだよ)


そいでね、そいでね、岡村ちゃんすげーの!ギターすげーの!
すごいすごかった!
こんなあほな形容詞しか思いつかないくらい!
すげーんだよほんと!
ほんとすげーすごかった!
あれはヤラれた。
雰囲気とか色気とかじゃなく、どう見ても技術がすごかった。
イメージなくないすか?
最近の曲は電子音が多かったし、新しいアルバムのミックスもそっちがメインだったし。
ギターすげえすごかったなあー!
ほんと、この話になるとあたしバカになっちゃう。もともとひどいのにさらにひどくなる。
すげーすごかった。そんだけっす。


23. Out Of Blue





すごかったなあ。それにしても。めっちゃよかった。
何せすごかったから。

「エチケット」はパープルもピンクも、
岡村ちゃんが「ポップになることに徹底した」と言っていた通り、
ポップな、これまでの作品と比べるとどうしても軽い印象があったんだけど、
ライブ観たら納得だった。

時を経て、
岡村ちゃんのポップな部分が研ぎ澄まされた一方で、
いやらしくてずっしりねっとりした部分も激しくなってた!
そして素朴な部分はより素朴になってた!
それらが織りなすスマートで強靭なジャパニーズ・ファンク!
なるほど!これが「今」の岡村靖幸かー!

そんな感じでした。
最高でした。


今気づいたけど、ラストソングはデビュー曲だ。
またここから始まるんだね、岡村ちゃん・・・!
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by mouthes | 2011-09-10 16:13 | So Fun