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皆殺し文学はやめだ

by mouthes

リアリティのリアリティ

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ゴジラを借りた。
まだ観てない。
帰ったら観る。
テスト勉強しながら・・・



平成生まれの私たちの世代はほぼゴジラを通ってない。
リアルなのはゴジラ対モスラと、アメリカのリメイク版。
だけど映画館に観に行ったような気がするとかそんなレベル。

昔を振り返る映像かなんかで、たぶん少しだけ観たことがある、
そんな「初代ゴジラ」に思うのは、
ゴジラが東京湾に現れる時の混乱のリアリティがすごい。
もちろん演出はちゃっちいんだけど、
今の特撮よりもずっと緊張感がある。
本当にゴジラが来た!!成す術がない!!!っていう緊張感。
迫力に肉感があるっていうのかな。

今はそういうの、ないからなあ。
リアリティのないことのリアリティがすごいけどね。
何から何まで作り事みたいで。
作り手がみんな作り事だっていうのを自覚してるからさ、なんつうのこう、
熱がないんだよね!なんにせよさ!
プリキュアもインディーズのバンドマンもハリウッド映画も熱がないの!!!!
AKB48もそう!
記者会見も大学の教室もそう!
アガらねえよなーどうしても。




空虚なところにリアリティなんかないんだよなあー絶対。
「はてしない物語」の虚無も、あれは目を離せない深い闇でしかないんだよ。
闇の先にはすべてのファンタジーが力をなくした「うその世界」しかないんだよ。
ファンタジーはうそじゃないんだよ!
現実逃避でもないの!
ファンタジーっていう現実なの!


なんのはなしだっけ?



ああそうそう、ゴジラの話ね。



そんでさ、緊張感のない特撮の先に何があるかって、
この現実があると思ってしまうんすよ。

原発が爆発して放射能がばらまかれてるっていうのに何の緊張感もない、この現実が。
誰も起こってないし、混乱もしてないし。
慌て方がわからないってのもあるし、「大変な事態」の「大変」な実感がない。
へー狂気なの、あっそうって感じ。

動じないことはクールじゃないよなあ。
何も考えてないってだけだもん。
気持ちわりいってずっと思ってんだけど、端から見たらあたしもそうなんだろうなあ。



でもこんなんじゃいずれゴジラ出てきちゃうぜ。
ゴジラ出てきたらどうしようね。
あ、もう出てんのか。
原発爆発しちゃったもんね。
by mouthes | 2011-07-11 10:55 | footmarks