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皆殺し文学はやめだ

by mouthes

言語

私はきっと、「言語」だから映画が好きなのだ。
彼はきっと、「冒険」だから映画が好きなのだ。
だから邦画は見ないのだろう。

私はどの芸術に対してもそれを「言語」として扱う、そういう節がある。
みんなが好んでいるものは、言語としてひろく流通しているからその価値が高い。
音楽も、絵画も、映画も、本も。
好む人が少ないものは、新しい「言語」としてのイマジネーションに富んでいる。
そしてそれを知っている者同士の秘密めいたものをはらんでいる。
だから広く、どこまでも広く、知りたい。

そんな風に思うと、わたしはその物自体に感動するということが少ないのではないか、
と思う。
芸術を体験して、なにか心を震わせたり、自分自身がすっかり変わってしまったりすることがないのではないか、
と思う。

そんな高尚なもんか?
とりあえず今年はたくさん映画を見てライブに行っています。
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# by mouthes | 2016-08-05 10:44 | footmarks

土曜日のタマネギ

1年半ぶりくらいに会う友だち、緊張するときに瞬きが増えるクセが変わってない。
「結婚するよ」って言ったらものすごく驚いて、笑ってくれた。
彼女はすごくモテて、この1年半に彼氏でもなんでもない人たちに2回プロポーズされたけど、
結婚しなかったって。
彼氏は優柔不断で、結婚はどうかな。
子どもは産みたいよね。
でもイギリスのEU離脱って、仕事って、暮らしって、老後って、
でも生きていくのは楽しいし、どうしたもんかね、
そんな話。今度あのバンドのライブで会おうねって別れた。

くだらない話でいつまでも時間が過ぎていく大学時代のあの感じ。
でも歳はとる。
もう素足で膝丈のスカートはきついね。
血色悪いし。

斉藤和義の歌って、なんかちょっと照れくさいんだよね。
固有名詞がたくさん出てくるからかな。
わたしが「会いたい」とか言われるの苦手なせいかな。
体調によっては嫌いにもなる。
この人の魅力が教養とか文化とか関係ない部分にあるからだろうな。
会いたいときに会いたい人に会える人の歌を聴くのは苦しいときもある。
でもたまにすごく聴きたくなる。
斉藤由貴の歌はいつだって好きだな。
夢の中でも触れるのをためらうような純潔。
あんな風に拗ねてみたい。

電車に乗っていとこのところへ行く。


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# by mouthes | 2016-06-25 17:22

春の公園

春の代々木公園を、手をつないで歩く。
日差しが強いくせに夜はつれない寒さ。
力が入って固い手のひら。
肉厚で温かい。


渋谷駅からセンター街を通った。
「美術を愛する友人たちが、日本のギラギラしたネオン街を嫌っている」という話をした。

「でも私は好きなの。看板がずらっと立ち並んだネオンて、自分の知らないものが潜んでる感じがして、わくわくする」

「うん、その感じ、なんかわかる気がする」って言ってくれたことが、うれしかった。


夜の代々木公園を、手をつないで歩く。
終電に間に合わなくて走る。
荷物がはねて背中をどんどん叩く。
耳を付けて聞いた心臓の音を思い出す。
同じ速さで高鳴る。
胸が高鳴る。




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# by mouthes | 2015-04-14 12:44 | footmarks
この日のサニーデイ・サービスは、とても美しかった。
瑞々しく、若く、しかし柔らかく豊穣だった。
それはロックバンドを長く続けた者だけが持つ豊かさだ。
詩の中の瑞々しい恋心と、年月に育てられた深い3人の関係が、
相対照を成すように、歩んできた道のりを示すように、強く光っていた。
この大げさな言い方がとまらないよ!!!
本当に美しかったんだよ。



1. babyblue
2. 恋におちたら
3. 花さくころ
4. あじさい
5. 雨の土曜日
6. スロウライダー
7. 虹の午後に
8. おせんべい
9. アビーロードごっこ
10 .恋人の部屋
11. 夜のメロディ
12. シルバースター
13. NOW!
14. 星を見たかい?
15. 24時のブルース
16. ふたつのハート
17. 成長するってこと
18. 胸いっぱい
19. 夢見るようなくちびるに
20. 青春狂走曲
21. いつもだれかに
22. 白い恋人
23. 旅の手帖
24. 若者たち

アンコール1. ここで逢いましょう

アンコール2. 東京/コーヒーと恋愛



「虹の午後に」のあとに「おせんべい」を弾いてくれたことの感激はきっと、
サニーデイ全盛のファンではないわたしみたいなものこそあるのだろう。

わたしにとってサニーデイは過ぎし日の青春ではないし、懐かしいバンドではないのだ。
新しく出たアルバムがいつだって最高の「今のバンド」なのだ。
しかも、中高時代ずっと聴いていたことは変わらない。
『東京』を聴きながら乗り換えを間違えた電車に乗って片瀬江の島まで行ったこともあった。
そのあとなんとか気を持ちなおして学校に行った時もまだ聴いてた。
ゆううつな気持ちで聴いた「JET」を、いつかの未来と夢想しながら聴いた「旅の手帖」を、
はっきりと覚えている。
そして今、同じ3人の、真新しい曲が、同じくらい素晴らしいんだから、これほどの感激はない。


「おせんべい」という曲のよさは、
サニーデイの夢の中を歩き続ける様な叙情的なよさとはまったくちがう。
この曲は恋をしている中でもはっきりと目が覚めていて、
「おせんべいを買って行こう ぼくらがまだかじれるうちに」というひとつのフレーズで、
いずれくる「老い」と「別れ」と向き合っている。
それでも私たちが感じるのは今の「恋の瑞々しさ」、「七月のはじまり」の方なのだ。
もう最高ですよ。
こんな風にね、恋愛を肯定してくれる歌が、他にありますか!
オザケンの「流星ビバップ」の他にありますか!


「24時のブルース」は星が輝いていました。
舞台の上で夜がきらめいていました。
この曲の中で実は、「One Day」のように、全ての人が触れている魔法が語られていて、
それはこの日のライブそのもののようでした。


しかも「成長するってこと」のあとに吹っ切れた「胸いっぱい」のイントロが、もう、泣きそうですよ。
本当にこう、ね!
終わりを祝福する歌の強さというか、生まれ育っていくことの肯定というか、
出来上がった物語のなかに収まりきれない感情がにじんでいくくるおしさというか!!


「いつもだれかに」の青々しく固いギターが素敵だったなー。
むかし何かのインタビューかそかべさんの日記に、
「「いつもだれかに」を弾く時はいつもどこか緊張して失敗する」というようなことが書いてあって、
今回は失敗しなかったんだけどやっぱりどの曲よりも力が入っていて、
それがまた・・・!
デビューアルバム1曲目につまっているぎこちなさ、ひたむきさ、頑固さ、青さ。
しかししっかりとそのあと花ひらいていく予感に満ちたひねたユーモアが香っていて、
たまらん・・・!


本当にね、ベストアルバムのようなライブだったんですよ。
それはあの会場がそうさせたんですよ。
舞台と客席の距離があってこそ、あの舞台の上は作品のようになっていたんです。
それは完成度を追い求めるような意固地なあり方ではなくて、
目の前に人間そのものをさしだすような切実なあり方で、
ライブ自体が美しい祈りだったのですよ。
だから何か失敗があっても観客はそれを受け入れるしね、
失敗からすら何かを得るのですよ。
人と人との関係はいつだってそのようですよ。
それが芸術でしょ?ね、ホドロフスキー。


あんなに美しいライブはきっと2度とない。
いや、何度でもある。
美しい朝と夜が何度でも訪れるように!


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# by mouthes | 2015-03-28 17:14 | footmarks

悲しいことがあっても

今の自分が好きだ。
いとおしいと思う。

昔はそうじゃなかった。
苦しかった。
寝起きに襲い来る鈍い頭痛が、一日中続いているような、
いらいらした痛みがあった。
誰のことも好きじゃなかった。
自分のことはきらいだった。

それが変わったことにはたくさんの出来事が関係している。
善良さを知って、育ててもらって、それがわかるようになって。
それが半分。
もう半分は顔面から転ぶような痛々しくてみじめな出来事だ。

よく、苦しい経験をして、「あの経験があったから・・・」と振り返ったり感謝したりしてる人の言葉を聞くが、
まだそんな風に思えたことはない。

みじめな出来事は、相変わらずみじめだ。
傷が薄くなることはあっても、なくなることはない。
いつだって生傷になる。じくじく痛む。

こんなこと、なかったらなかったで楽しく生きていけたと思う。

ただそんな未来はないし、過去は変わらない。

だから過去を憎むのはやめた。
やめただけ。

もし誰かのせいだとしても、それを憎むのはやめるんだ。
誰かを責めることがあるとしたら、それはより良くなるためだけにするんだ。
それ以外の感情が、もしすこしでもあるなら、
それは呪いだから、
感情をできるだけ細かくして、自分の中で飲み下す。

許さないなんて思ってないよ。
出会えてよかったとも思わないけど。

あなたが誰かを愛せますように。愛されてきたことを知りますように。
そうしたらきっと心の価値がわかる。
それだけで十分だ。
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# by mouthes | 2015-02-13 12:51 | footmarks

気づき

スチャダラパーの「1212」


世界人権宣言の真意
 人は、他人の命を大切だと思うことができない。
 そして他人の命を大切だと思わない思想がありもしない「正しさ」を作り上げ、それを押し通すための虐殺を許す。
 しかし、私たちには確かに、「大切な他者」がいる。
 そうした者たちが死んだとき、確かに「自分が死んでしまったこと」を知る。
 人間は、心によって生きており、心は他者によって育てられるからだ。
 だから、人間が人間を大切に思うことを、多くの国々が決めた。
 これは情緒ではなく、社会のためのルールだ。


「イスラム国」による二人の人質の死
 これによって世界中のイスラムが差別を受けることがありませんように
 このことが新たな争いに利用されませんように


世界史を学ぶ中で
 力のある人間が力のない人間を支配する
 しかし力は絶対的ではなく、ましてや特権的でもない
 弱いものは強くなり、強いものは弱くなる
 ローマの平民支配の盤石さはすごい!
 平民にとって重要なのは哲学ではなく食事だ
 しかし支配者は笑わない!慕われるのは文化だ

HK仮面とビーバップ・ハイスクール
 この二つを並べると、
 不思議とHK仮面の方が現実的で、ビーバップ・ハイスクールの方がファンタジーだ
 これはSEKAI NO OWARIとミッシェルガンエレファントを並べると、
 SEKAI NO OWARIの方が現実的でミッシェルガンエレファントの方がファンタジーだということと同じだ
 ファンタジーは、「作っている」ことが感じられてしまえばそこで関係が終わってしまう
 「そこにある」と思わせてくれなければ、ファンタジーの甲斐がない
 虚構にしか表現できない現実がある、と好きな作家が言っていた
 ファンタジーは心の表象で、それは現実には存在しないのに確かに「そこにある」という、
 魔法としか言いようのないものだ
 だからあのビーバップ・ハイスクールの冗談みたいなリーゼントも、悪ふざけも意地の張り合いも、
 ハクい不良のねーちゃんも、どうしたって可愛い中山美穂も、
 魔法の中にある
 ミッシェルガンエレファントも、そうだ
 もちろん
 

最近自分の体が自分のしたいように動く
形も具合も手に取るようにわかる
こんなことを思えるようになったのは最近だ
ああとっても苦しかった
自分を動かすための研鑽は生活を愛するために輝く


今度は遅刻をしないように
誰かを愛するために
誠意を届けるために

愛と誠!
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# by mouthes | 2015-02-04 16:54 | footmarks
自分の考えや感覚が入り組むにつれて、
正確な描写をしようとすればするほど言葉遣いが複雑で伝わりづらいものになってしまう。

昔の、体の中にある感覚を言葉に置き換えるだけでよかった時期はもうとうに過ぎて、
情熱のほかに自分を突き動かすものも知った。

言葉を正しく用いれば考えが伝わるということが幻想で、
誰もが納得できるただ一つの正解みたいなものは嘘っぱちで、
単純な好奇心や好意のない場所に相互理解のようなものは生まれないんだということがわかりました。


ひとは、自分の嫌いなやつの話なんて、いくら正しくても聞きやしない。
自分の考えを伝えたいと思うなら、まず好かれることだ。
そして、好かれるには、好きになるということが欠かせない。



興味を持つんだよ。
そして関係をよろこぶんだ。
人間関係に求められることなんて、いや、人が求めていることなんて、
その程度のことなんだ。

芸術も、宗教も、娯楽も、
その程度のことなんだよ、きっと。

そして私も含めて多くの人が、
その程度のことすら満足にできないってことなんだよ。
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# by mouthes | 2014-12-23 02:17 | footmarks
先の2014年11月19日にROPPONGI EX THEATERで行われた岡村靖幸「ファイヤー」ツアー初日に行ってきた。

お兄さんと高校の後輩と3人で参戦した今年最後の岡村ちゃんはほんと最高で、
前回が「だいすき」だったら今回は「いじわる」って感じ。
「あの星空よりだいすき!」っていう情熱一辺倒から、
「それはそうとして、どのやり方が一番気持ちいい?」ってコミュニケーションを取る余裕があったというかね!



贖罪の緊張感ある2012年、
徐々にメディア露出が増え着実にエンジンを温めた2013年、
ファンに対しての愛が炸裂しまくった2014年5月、

そして2014年11月、

ここへ来て反応しあい高め合う最高のステージに仕上がっていますよ!!!!


もうカッコよすぎてどうしようって思うけど、
この多幸感と同時に、失ってしまうことを考えてしまうほどにわたしは大人になりましたよ。




岡村ちゃんが死んじゃったらどうしよう。



それは本当に悲しい想像で、
あのステージは二度と見ることができなくなってしまうとか、
永遠に新曲は聞くことができなくなるとか、
岡村ちゃんの中で熱くてぐるぐると渦巻いていた情念とか、
素朴な悩みとか、生活に対するつぶやきとか、
生きていたときには私に寄り添って慰められたり励ましたりしてくれていたものが、
「死んだ人のもの」になって、
別の悲しみを伴うようになってしまうんだ。

単純に失うことばかりでないことはわかってるけど、
その喪失感の大きさには想像ですら堪え難い。
わたし、ほんとに岡村ちゃんが好き。
生きていてほしい。
岡村ちゃんがいいと思って作り出すものを、一緒に楽しみたい。




なんでこんなに好きなのかと思う。



そこには絶対に考えている時間の長さがある。

わたしは中学2年生のときから岡村ちゃんが好きで、それはいまに至るまで変わってない。
わたしにとって岡村ちゃんはそういう時期に出会ったとびきり変な大人であり、世界との通用口みたいな存在だ。
わたしはもう過去に戻ることはできないし、これから身体的な成長期に入ることもない。
わたしがわたしである限り、わたしはわたしの過去を愛でるし、
そこを誰かが取って代わることはできない。

誰かを愛するってことは、一回きりのことなんだなー。
どうしようもないんだ。
わたしの人生に岡村ちゃんは一人だけだ。
自分の力ではどうしようもなく、そうなってしまった。
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# by mouthes | 2014-11-21 17:30

やさしくなれる

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いつになく自分のイメージがクリアでやさしいのが今。
人に対しても自分に対しても。
リンドウの花のおかげだよ。先生!




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自分を翻弄していたものが、少しずつはがれて、余計な力が抜けた気がする。
ほしいものがわかって、手にしているものに気付いた。
私はきっと幸せだ。

『誰だって、ほんとうにいいことをしたら、いちばん幸せなんだねえ。』

人に自分を傷つけさせない、大人のたしなみを手に入れた!
わたしきっとできるよ。
自分のことちゃんと守りながら、自分を分け与えることができるよ。
恋がそういうものじゃないって、うすうす気づきながら。







もっと人のことちゃんと見れるよ。
自分に翻弄されずに相手の目を見れるよ。
良いとか悪いとかそういうことで相手を裁かずにいられるよ。
わかりたいんだ。
わかりたいんだよ。
強い気持ちを。
心は美しいって知ってる人の心に、さわってみたい。
祈りがそこにある。
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# by mouthes | 2014-10-28 13:48 | footmarks

悔やんでもバカだから





反省することはたくさんある。
悔やむこともたくさんある。

でもそれは、相手との関係どうこうというよりも、
やっぱり自分だ。

大切にしたかったのに、大切にできなかった。
やり方を間違えた。

相手の目を見なかった。
わかっていることを、わかっていないふりをした。

「恋愛にも才能というものがあること、欲しいものが何かはっきりわかっていない人間の恋愛は、恋愛のうちには入らないのだ」


わけもわからずほしかった。
何がと聞かれても困る。
恋はそういうもんだと思っていた。
彼の欲望は身勝手だったが、私が勝手じゃなかったって言えるのか。
恋はしてなかったかもしれないけど、彼は私よりよっぽど私を見ていたよ。
恋することで相手を無視していたのは私だろう。
選ばれたかっただけだろう。



選んだり、選ばれたり、選ばれなかったり、
見上げたり、見下げたり、
軽んじたり重んじたり、
そういうのを遊び以外でやるのはもうやめる。
全てを傾ける以外に何かを手にする方法なんて、ない。
むなしかった。
これでいいのだと言い聞かせるのは、本当にむなしいことだった。





違和感と向き合わないで一緒に居続けることはできないんだね。
自分を貶めても、否定しても、何にもならなかったよ。
それで自分の思い通りになるならいくらでもしたけれど。
合わせたつもりでいても、居心地の悪さだけはどうにもならない。

言葉に出して確かめよう。
その勇気がなければ何も積み上げてはいけない。
積み上げた「つもり」が私にもたらしてくれるものは何もない。

合うなあっていうあの感じを、大切にしよう。
合わないのはもう仕方ないんだし。
裁くことや切り捨てることとは違う。
違和感を遮断するわけでもない。
受け入れるために見つめるんだ。
そして大切にするために距離をとろう。
できることを見誤るのはやめよう。

相手を通して、自分を見る様な体験をしてみたい。
自分が求めるように、相手に求められることはどれほどうれしいだろう。

どれほど、どれほど、どれほど。

はっ、やめやめ。
こうして相手からまた目が逸れる。
今度会う「あなた」は、どんな「あなた」なんでしょうね?




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# by mouthes | 2014-10-24 18:31 | footmarks